【TECHNO 2009】 ベルニクスの5端子DC-DCコンバータ、22W出力で12mm×10mm×4.7mmと小型

22Wの出力電力を確保しながらも外形寸法が12.0mm×10.0mm×4.7mmと小さいDC-DCコンバータ・モジュール「BSI-Nシリーズ」である。

「BSI-Nシリーズ」の特長を示した展示パネル。

「BSI-Nシリーズ」の品種や特性を示した展示パネル。

 ベルニクスは、22Wの出力電力を確保しながらも外形寸法が12.0mm×10.0mm×4.7mmと小さいDC-DCコンバータ・モジュール「BSI-Nシリーズ」を開発し、「TECHNO-FRONTIER 2009」(2009年4月15~17日、幕張メッセ)に出品した。入力電圧範囲は5.6~14.0V、出力電圧は0.6~6.6V。最大出力電流が3A、4A、6Aと異なる3品種を用意した。2009年5月末に出荷を始める予定である。

 同社は前回の「TECHNO-FRONTIER 2008」で、アルミナ基板にインダクタを内蔵することで外形寸法を10mm×10mm×2mmに抑えるとともに、高い負荷応答特性を特長とし、ハイエンドのFPGAやDSPなどのPOL(Point of Load)電源として使えるDC-DCコンバータ・モジュール「BSV-nanoシリーズ」を発表していたが、「最大出力電力は7.2Wにとどまっていた」(同社の説明員)という。

 これに対し今回のBSI-Nシリーズは、産業機器などに搭載し、電源にそれほど高い応答特性を求めない負荷に組み合わせることを想定した。例えば、アナログICのほか、動作周波数が比較的低いデジタルLSIやメモリーなどの電源として使える。「こうした用途では、3端子型あるいは5端子型のリニア・レギュレータが広く採用されている。ただしこうしたリニア・レギュレータは電力変換効率が80%台と低く、放熱用のヒート・シンクをねじ止めする必要があった。今回の開発品は、例えば3A出力品で効率が標準94%と高く、ヒート・シンクは不要だ。これでリニア・レギュレータの置き換えを狙う」(同社の説明員)。

 なお同社はこれまでも、3端子型リニア・レギュレータとの端子互換性を備えたDC-DCコンバータ・モジュール「R-78シリーズ」を供給していたが、価格が700円台と比較的高かったという。そこで今回の開発品は、「400円程度に抑える予定だ」(同説明員)。3端子型リニア・レギュレータに比べればまだ高いものの、ヒート・シンクが必要なく、ねじ止め工程も不要になることから、「最終的な製造コストで見れば、それほど差はない」(同説明員)とする。

 外部からリモート制御でオン/オフする機能を備えた。過電流や加熱に対する保護機能も搭載する。出力リップル電圧は、3A品で0.8V、3A出力時に17mVppに抑えた。周囲温度が最大85℃までは、ディレーティング(ここでは、周囲温度に応じて出力を室温時より低く設定して使うことを指す)不要で使えるという。パッケージは5端子のTO-220である。


【関連記事】
【TECHNO 2008】 ベルニクスの高速DC-DCコン、アルミナ基板にインダクタ内蔵(2008/04/21)
【TECHNO 2007】 インダクタ内蔵のDC-DCモジュール、POL向けにベルニクスが開発(2007/04/23)

(薩川格広:EE Times Japan)


PR