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リニアがSi発振器採用のタイミングデバイスを投入、まずVCOを製品化電子部品 タイミングデバイス

» 2010年08月11日 15時15分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 リニアテクノロジーは、Si(シリコン)発振器を採用したタイミングデバイス製品ファミリー「TimerBlox」を発表し、第一弾として発振周波数範囲が488Hz〜2MHzの電圧制御発振器(VCO)「LTC6990」の販売を開始した。

 TimerBloxファミリーは、VCOのほかに、低周波発振器、パルス幅変調発振器、単安定パルス発生器、遅延ブロックで構成しており、2010年9月以降に順次販売を開始する。いずれも高精度のシリコン発振器を採用していることが特徴である。振動や衝撃に対する耐性が高く、利用可能な温度範囲は−40℃〜125℃と広い。また、抵抗とコンデンサを使った一般的な発振器よりも高い精度と安定性を保証する。

 消費電流は、各デバイスごとに異なり、60μA〜250μA。起動時間は500μsである。20mAの電流を供給、または引き込めるため、光学式絶縁デバイスやトランスを直接駆動できる。パッケージは、同社独自のThinSOTまたは、実装面積が2mm×3mmのDFN。

 販売を開始したLTC6990は、外付け抵抗の値を変えることで、発振周波数を設定する。周波数誤差は最大2.2%、帯域幅は発振周波数が1MHzのとき300kHz以上である。消費電流は、発振周波数が100kHzのときに72μA、電源電圧は2.25V〜5.5V。1000個購入時の参考価格は155円である。

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