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「製造パートナーと協力し安定供給に取り組む」、震災の発生を受けてスパンションが表明ビジネスニュース 震災復興

フラッシュメモリの大手ベンダーである米国のスパンションは、東北地方太平洋沖地震が発生したことを受け、「柔軟な製造体制で、製品供給への影響を最小限に抑える」と2011年3月15日(米国時間)に表明した。

» 2011年03月16日 15時53分 公開
[薩川格広,EE Times Japan]

 フラッシュメモリの大手ベンダーである米国のスパンションは、東北地方太平洋沖地震が発生したことを受け、「柔軟な製造体制で、製品供給への影響を最小限に抑える」と2011年3月15日(米国時間)に表明した。

 同社は以前、福島県会津若松市に生産拠点を構えていたが、2010年にテキサス・インスツルメンツに売却済みである。それ以前の2006年にも、ラインの一部を富士通に売却していた。現在は、売却先である日本テキサス・インスツルメンツと、富士通の100%子会社で旧スパンションのラインを運営する富士通セミコンダクターテクノロジそれぞれと製造パートナー契約を結んで、ウエハー処理工程を委託している。スパンションは、報道発表資料の中で、「日本の製造パートナーと協力して安定供給に向けて積極的に取り組んでいる。製造パートナーを日々支援するとともに、状況の変化に合わせて最善策をとっていく」と述べた。

 ウエハー処理工程に続く組み立てやテストの工程は日本国外で行っているため、震災がフラッシュメモリの供給に与える影響については「当面、最小限に抑えられる」(同社)と言う。また同社は、「震災の影響については今後も継続的に状況を監視し、従業員をはじめ、顧客企業やパートナー、サプライヤーをどのように支援できるか見極めたいと思う」 と述べている。

 さらにスパンションは、震災の救援活動を支援するため25万米ドルを赤十字社に寄付することも発表した。

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