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マイクロセミがSSD市場に参入、航空宇宙などに向けた高信頼性品を投入メモリ/ストレージ技術 SSD

マイクロセミ(Microsemi)がSSD(Solid State Drive)市場に参入した。同社は、米国カリフォルニア州アーバインに拠点を置くアナログ/ミックスドシグナル半導体メーカーである。

» 2011年03月25日 16時11分 公開
[Mark LaPedus,EE Times]

 マイクロセミ(Microsemi)がSSD(Solid State Drive)市場に参入した。

 同社は、米国カリフォルニア州アーバインに拠点を置くアナログ/ミックスドシグナル半導体メーカーである。同社は、独自のセキュアストレージデバイス「TRRUST-Stor」の量産を開始したと発表し、供給状況についても明らかにした。同社によると、このSSDは航空宇宙や防衛、軍事用途向けにゼロから設計したもので、監視やデータ記録装置、フィールドコンピュータ、電子地図記憶装置、航空電子装置、GPS/通信システムといった、ミッションクリティカルなアプリケーションに使うことを想定している。

 このSSDは、256ビットのAES(Advanced Encryption Standard)に準拠したXTSモードの暗号化機能をハードウエアとして搭載している。ハードウエアベースの認証によって、より高い安全性が確保できるという。また、「TRRUST-Purge」と呼ぶ技術によって、暗号鍵を30ms以内に消去し、データの読み取りが現実的に不能な状態にすることができる。

 この製品は、1700g(gは重力加速度)の衝撃および30g(rms値)の振動に耐えることができるという。マイクロセミによれば、同社のフラッシュ管理プロセッサ「Armor」とIPを利用することで、製品の陳腐化を軽減できる上、製品の差別化やカスタマイズも可能になるという。

 このSSDは、米国防総省の認証を受けた米国内の施設で製造されている。

 マイクロセミの広報担当者は、「当社は、防衛や航空宇宙の分野において、安全で耐久性が高く、データの絶対的な信頼性を備えた記録装置が必要とされていることに気付いた。市場に流通する既存の記録装置は、このようなニッチな市場の要求を満たしていなかった」と述べている。

【翻訳:仲宗根佐絵、編集:EE Times Japan】

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