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» 2011年04月04日 13時40分 UPDATE

アナログ設計:「システム設計にそのまま使える」、ADIが回路設計の支援サービスを強化 (1/2)

アンプICやコンバータICといったアナログICはとりわけ、周辺回路をうまく設計しなければ、ICの特性を引き出すことは難しい。アナログ・デバイセズの「Circuits from the Lab/実用回路集」の各種情報を活用すれば、アナログICの特性を引き出し、システム設計の開発期間を短縮できるという。

[前川慎光,EE Times Japan]

 データシートやアプリケーションノート通りに回路を設計したが、記載されている通りの特性が得られない。このような、システム設計者の声に応えた――。アナログ・デバイセズ(ADI)は、システム設計者の機器開発を支援する「Circuits from the Lab/実用回路集」の情報を大幅に拡充した。

 Circuits from the Lab/実用回路集は、「実際のシステム設計にそのまま使える回路を提供すること」をコンセプトにしたサービスである。具体的には、ICのデータシートやアプリケーションノートで提供してきた情報だけではなく、「USB回路の絶縁手法」といった特定の機能を実現する回路図や、特性データ、部品表、PCBレイアウトデータ(ガーバーデータ)、評価用ハードウェアを1つのセットとして提供する(図1)。回路にDSPが使われている場合は、デバイスドライバも用意する。

図1(a)図1(b) 図1 Circuits from the Lab/実用回路集で提供する情報をまとめた。 (a)は提供する情報の種類。通信やプロセス制御、計測、モーター制御という分野を中心に、実際のシステム設計に使える有益な情報を提供している。(b)に示した通り、ICのデータシートやアプリケーションノートで提供してきた情報だけではなく、システム設計時のニーズの発生から設計の終了に至る全ての段階で、必要な情報を一括して提供する。提供する情報には、PCBレイアウトデータや部品表、デバイスドライバも含まれる。

 アナログ・デバイセズが高い市場シェアを有するアンプICやコンバータICといったアナログICはとりわけ、周辺回路をうまく設計しなければ、特性を引き出すことは難しい。「Circuits from the Lab/実用回路集には、当社のノウハウが詰め込まれている。回路図やPCBレイアウトデータといった各種情報を使えば、当社が提示した通りのIC特性を引き出せるはずだ」(アナログ・デバイセズのコアマーケット統括部マーケティングマネージャーの高松創氏、図2)。

図2 図2 アナログ・デバイセズのコアマーケット統括部マーケティングマネージャーの高松創氏

 各種データは、Webサイトから無償で入手できる他、評価用ハードウェアは、アナログ・デバイセズの正規代理店を通して購入可能である。現在は、通信やプロセス制御、計測、モーター制御という分野を中心に実用回路例を提供している。例えば、ADコンバータのドライバ設計やD-Aコンバータの出力処理回路の設計、無線回路における高周波/中間周波数ブロックの設計、絶縁回路の設計などである。今後、情報の追加を積極的に続けるとともに、対象分野も広げる計画である。

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