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» 2011年07月25日 12時52分 UPDATE

TECHNO-FRONTIER 2011:菊水が高さ1Uの直流電源を発表、 数機種分の出力電圧/電流範囲を1台でカバー

菊水電子工業は、高さ1Uで広範な出力電圧/電流範囲をカバーする直流電源と、10年ぶりのリニューアルとなる交流電源を発表した。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

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 菊水電子工業は、「TECHNO-FRONTIER 2011」(2011年7月20日〜22日、東京ビッグサイト)において、ラックマウント型の直流電源「PWXシリーズ」を発表、デモンストレーションを行った(図1)。最大出力電力が750W、1500Wの2種類があり、それぞれ4品種ずつ、計8品種を用意する。

 PWXシリーズは、高さが1U(約44mm)と薄型ながら、広範な出力電圧/出力電流(ワイドレンジ)を実現している点を特徴とする。菊水電子工業は、「高さが1Uでワイドレンジを実現している直流電源はほかにない」と強調する。例えば、最大出力電力が750Wの「PWX750ML」は0〜80V/0〜28Aの出力範囲を、同1500Wの「PWX1500ML」は0〜80V/0〜56Aの出力範囲をカバーしている。菊水電子工業は、「試験によっては、12V/28A、24V/14Aといった単一レンジの直流電源を数機種使用する必要があった。出力範囲が広いPWXシリーズであれば、それらを1台でカバーすることができる」と説明する。

ALTmm_TF2011_kikusui02.jpg 図1 左はPWX750MLを用いたデモ。中央にあるPWX750MLから給電して、右上のLED電球などを点灯している。PWX750MLの制御は、無線LANを経由して、左側のタブレット端末で行っている。右は、PWX750MLとPWX1500ML。

 PWXシリーズは、LAN(Local Area Network)/USB/RS-232のインタフェースを標準で装備している。菊水電子工業の従来品では、LANはオプションとなっていた。さらに、LXI(LAN eXtensions for Instrumentation)にも対応している。

 PWX750MLは、2011年8月に販売を開始する。参考価格は19万円。そのほか、PWX1500MLを含む3品種は2012年1月を目標に出荷を開始するという。

逆潮流にも対応

ALT 図2 「PCR-LEシリーズ」の9kV品

 また、太陽光や燃料電池といった分散型発電システムの系統連系試験に使用する交流電源の新シリーズ「PCR-LEシリーズ」も発表された(図2)。菊水電子工業の交流電源としては、10年ぶりにリニューアルした製品となる。「PCを接続せずに、本体のパネルで測定のシーケンスを設定できるなど、使い勝手を大幅に向上させた」(同社)という。出力電圧は、500V〜9kVの範囲で7品種をそろえている。

 PCR-LEシリーズでは、出力電圧の30%までなら、吸い込み(シンク)も可能となっている。9kV品であれば、3kV程度までの電圧を吸い込むことができる。これにより、同シリーズを用いれば、逆潮流(自家発電側の系統から電力会社側の系統に電力が戻ること)を伴う系統連系試験に対応できるという。

 PCR-LEシリーズは2011年9月より順次販売を開始する。価格は要問い合わせ。

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