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» 2011年07月27日 15時03分 UPDATE

TECHNO-FRONTIER 2011:東芝が周波数自動調整機能を持つLEDドライバICを発表、グローバル対応のLED照明開発が容易に

TB62D901FNGの周波数自動調整モードを用いることにより、LEDに印加される順電圧の値を基にスイッチング周波数を最適化して、安定したLED電流が得られるようになる。

[朴尚洙,EE Times Japan]

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 東芝は、「TECHNO-FRONTIER 2011」(2011年7月20日〜22日、東京ビッグサイト)において、LEDドライバIC「TB62D901FNG」を展示した(図1)。主に、オフィス向けなど消費電力の大きいLED照明システムの用途に向ける。2011年8月にサンプル出荷を、同年末までに量産を開始する予定である。

 TB62D901FNGの最大の特徴は、東芝が周波数自動調整モードと呼ぶLED電流の制御モードを備えていることだ。周波数自動調整モードを用いることで、LEDに印加される順電圧の値を基にスイッチング周波数を最適化することにより、安定したLED電流が得られるようになる。なお、LEDの順電圧は、LEDストリングとTB62D901FNGの間に挿入するトランス(インダクタンスが3mH程度のもの)の2次側で検知することになる。

 同モードを利用したLED駆動回路を搭載することにより、何らかの理由によって順電圧が変動したとしても、ほぼ一定のLED電流の値を維持できるようになる。例えば、あるLED照明システムについて、順電圧が20Vから40Vに増加した場合、同モードを利用しないLED駆動回路ではLED電流が約8%増加する。一方、同モードを利用するLED駆動回路は、順電圧の変更に合わせてスイッチング周波数を変更するので、LED電流が0.6%減少するだけで済む。

 東芝は、「ある地域向けに開発したLED照明システムを、ほかの地域で販売しようとすると、新たな販売先の地域で使用されている電力の電圧や周波数に合わせてLED駆動回路を再設計する必要が出てくる。これに対して、TB62D901FNGの周波数自動調整モードを用いれば、LED駆動回路の再設計は不要になる。つまり、LED照明システムのグローバル対応が容易になるわけだ」としている。

ALT 図1 「TB62D901FNG」を用いたLED照明システムの回路基板 LED駆動回路だけでなく、ブリッジダイオードやPFC(力率改善)回路なども搭載されている。

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