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» 2011年09月28日 14時17分 UPDATE

ワイヤレス給電技術 電界結合方式:「ぽんと置いてiPad2を手軽に充電」、村田製作所がワイヤレス給電モジュールを製品化

村田製作所が量産を開始したワイヤレス給電モジュールは、デザインの自由度が高いことや位置自由度が高いことが特徴。日立マクセルが2011年11月25日発売予定のiPad2向けワイヤレス給電セットに採用された。

[前川慎光,EE Times Japan]

 村田製作所は、電界結合方式を採用したワイヤレス給電モジュールの量産を開始したと発表した(関連記事)。「電界結合方式を採用したモジュールの製品化は業界初」(同社)。量産開始の発表に併せて、2011年11月25日に日立マクセルが発売予定のiPad2向けワイヤレス給電セット「エアボルテージ for iPad2」に採用されたと発表した。

 報道機関向け説明会に登壇した同社執行役員兼技術・事業開発本部 新規事業推進統括部の統括部長を務める西村昌雄氏は、「当社は、エネルギー関連分野を新規事業の重点分野に位置付けている。当社は、データのワイヤレス通信について多くの実績がある。エネルギーをワイヤレス化することでも、機器の利便性向上を追求していきたい」と意気込みを語った。

図 村田製作所の執行役員兼技術・事業開発本部 新規事業推進統括部の統括部長を務める西村昌雄氏

 量産を開始したワイヤレス給電モジュールは、送電側「LXWS10TTEA-014」と受電側「LXWS10RTEA-015」の対で構成する。送電側の外形寸法が10.8cm×3cm×1.6cm、受電側の外形寸法が7.65cm×1.15cm×1.1cm。最大13Wの電力を送電可能で、タブレットPC充電に必要な電力量を満たしたモジュールである。送電効率は、送電側の直流入力から受電側の整流回路間の効率が80%、整流回路出力を変圧するDC-DCコンバータも含めた総合効率は70%である。 

sm_201109murata-2.jpgsm_201109murata-3.jpg 写真左は、村田製作所のワイヤレス給電モジュールの採用例。日立マクセルが2011年11月25日発売予定のiPad2向けワイヤレス給電セット「エアボルテージ for iPad2」に採用された。受電側クレードルを取り付けたiPad2を、送電台に置くだけで充電できる。写真右は、村田製作所のワイヤレス給電モジュール。上が送電側、下が受電側。

 ワイヤレス給電の方式には、村田製作所が製品化した電界結合方式の他に、電磁誘導方式共振結合方式などがあり、それぞれの方式を採用した製品化の取り組みが進められている。

 同社は、電界結合方式の特徴を3つ挙げた。1つ目は位置自由度が高いこと、2つ目はワイヤレス給電部の発熱が少ないこと、3つ目は電極の材料や在質、厚さの自由度が高いこと。スマートフォンやタブレットPCの筐体に張り付けるようなワイヤレス給電セットを実現できる他、透明電極を採用することも可能である。

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