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» 2011年10月05日 07時00分 UPDATE

CEATEC 2011:さらさらと流れる砂粒それは…、ロームが0.3mm×0.15mmのチップ抵抗器を開発

ロームは、独自の個片化技術を開発することで、03015サイズのチップ型抵抗器の製品化のめどをつけた。2012年春にサンプル出荷を始める予定である。

[前川慎光,EE Times Japan]

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 ロームは、外形寸法が0.3mm×0.15mm(03015サイズ)と小さいチップ型抵抗器を開発し、エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2011」(2011年10月4日〜8日に 幕張メッセで開催)に出品した。03015サイズのチップ型抵抗器は業界最小。「小型化の限界と言われていた0.4mm×0.2mm(0402サイズ)のチップ型抵抗器に比べて、寸法を44%小型化した」(同社)という。

 あらゆる電子機器に不可欠な、最も基本的な電子部品が抵抗器である。特に、スマートフォンの用途では、基板の高密度実装を背景に、抵抗器をさらに小型化してほしいという要望があったものの、0402サイズより小さい抵抗器は、製品化できていなかったという。「0402サイズのチップ型抵抗器が2004年に製品化されて以降、抵抗器の小型化は7年もの期間、まったく進んでいなかった」(同社)。

図 砂時計の砂の替わりにチップ型抵抗器を使用 砂時計の砂一つ一つが抵抗器である。0402サイズのチップ型抵抗器を使った左側に比べて、03015サイズのチップ型抵抗器を使った右側の方が、さらさらと”砂”が流れていく様子を見せていた。

 小型化が難しい幾つかの理由があり、例えば、従来のダイヤモンドカッターを使った個片化技術では寸法ばらつきが大きかったことや、0402サイズより小さくなると基板への実装が難しくなるといった課題があった。

 そこで今回、抵抗器の材料を改良するとともに、チップを高精度に加工できる独自の個片化技術を開発することで、抵抗器の小型化を実現した。チップの寸法精度は従来の±20μmから±5μmに向上した。基板への実装が難しくなるという点に関しては、実装機メーカーと協力し、課題の解決を進めると説明した。

図 顕微鏡を使ってチップ型抵抗を確認 外形寸法が0.3mm×0.15mmともなると、外観を目視で確認することは難しい。

 開発したチップ型抵抗器は、2012年春にサンプル出荷を始める予定である。抵抗値のラインアップは、0402サイズと同じ程度にそろえられる見通しである。耐圧値は若干下がり、0402サイズ品の耐圧が15Vだったのに対して、03015サイズ品の耐圧は10Vになる。

図 ロームが製品化した業界最小の半導体製品や電子部品を一堂に集めた 0806サイズのトランジスタや、0603サイズのダイオード、チップ型LED、1005サイズのタンタルコンデンサ、1608サイズの導電性高分子コンデンサ、スイッチング周波数が6MHzの制御ICを使った電源モジュールなど。

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