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» 2011年10月17日 19時30分 UPDATE

無線通信技術:無線技術を筋トレマシンにも、NordicのRF SoCを採用

無線機能を搭載した筋力トレーニング機器が登場した。2.4GHz帯に対応した低消費電力のRF SoCを内蔵している。

[Paul Buckley,EE Times Europe]

 電気的筋肉刺激(EMS:Electric Muscle Stimulation)を利用した筋力トレーニング機器の開発/販売を手掛けるDJO Globalは、ワイヤレス型のEMSマシン「Compex Wireless」を発表した。EMSマシンは、特定の筋肉にストレスを与えるためや、筋肉の回復サイクルを早めたり、激しいトレーニングによる腰痛などの症状を緩和したりするために、以前からプロのアスリートの間で用いられてきたものだ。

 今回発表したCompex Wirelessはワイヤレスの利便性を実現したEMSマシンで、プロのアスリートの他、マラソンや自転車競技などのスポーツに本格的に取り組む人や、フィットネス愛好家などに向けて開発された。ワイヤレスなので、ケーブルが絡まるなどのリスクがなくなり、使用時の解放感と快適性を最大限に高めることができる。2011年のツール・ド・フランスで優勝したチーム「HTC-Highroad」や、ロードレースの新しい世界チャンピオンとなったMark Cavendish氏も、同製品を使用しているという。

 Compex Wirelessは、「mi-SCAN」と呼ばれるバイオフィードバック技術を用いて、電気的刺激の設定を、筋肉の特異性に合わせて自動的かつ安全に調整する。バイオフィードバックとは、本来は感知できない体内環境を適切な計測器で測定し、画像や音などの形でフィードバックする技術である。同製品は、プロ/アマチュアアスリート双方に向けた50種類のプログラムをワイヤレスでダウンロードできるようになっている。こうしたプログラムを利用することで、トレーニングを強化したり、トレーニング後やレース後の筋肉の回復を早めたりすることが可能になるという。

 Compex Wirelessは、ワイヤレスコントローラと円形の刺激装置で構成されており、そのいずれにも、Nordic Semiconductorの2.4GHz帯向けRF SoC(System on Chip)「nRF24LE1」が搭載されている。円形の刺激装置は、直径5.5cm、厚さ1.8cm、重さ50g(図1)。ワイヤレスコントローラは、カラー液晶画面や、設定/制御に用いるユーザーインタフェースを備えている。nRF24LE1に搭載したマイコンで、Compex向けに開発されたワイヤレスネットワークプロトコルを制御する。各刺激装置は、高い消費電力が必要となる使用条件において、24時間の連続使用が可能だ。充電には、450mAhの容量を持つ内蔵のリチウムイオンポリマー電池を用いる。

ALT 図1 「Compex Wireless」 手前の円形の機器が刺激装置。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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