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» 2011年12月19日 11時10分 UPDATE

ビジネスニュース アナリストリポート:「Intelの不調はHDD不足だけが原因ではない」、アナリストが指摘

2011年における半導体売上高で、20年連続トップがほぼ確定しているIntelだが、同年第4四半期の業績予想は下方修正している。根底には、PCの売り上げの低迷があるようだ。

[Peter Clarke,EE Times]

 Intelは、2011年第4四半期の売上高予測を約10億米ドル下方修正した。野村證券の市場調査部門(Nomura Equity Research)は、「その要因は、HDDの不足と、それによるPCとプロセッサの売り上げ減少だけではない」と指摘する。

 野村證券は、2011年第4四半期におけるIntelの売上高予測を8億米ドル引き下げ、Intelの予測と同じ137億米ドルに修正した。ただし、野村証券は「売上高予測を下方修正したのは、HDDの不足だけが原因ではない」と見る。

 野村証券は、同社のクライアント向けのリポート「Intel finally blows up: Change in outlook may highlight issues beyond HDDs(Intelの成長に影――展望の変化で、HDD不足よりも重大な問題が浮き彫りに)」を発表した。その中で、「Intelの課題は多岐にわたっている」と指摘している。リポートによると、「HDD不足は確かに深刻な問題だ。しかし、HDD不足に関係なく、単純に売り上げが低迷していることも、同社が2011年第4四半期の売上高予測を下方修正した大きな要因となっている。中国市場は軟調で、より電力効率に優れたARMベースのプロセッサの需要が続く一方、Intelが提唱する超低消費電力のノートPC『Ultrabook』の出荷台数は少ないと予想される」と述べている。

 言い換えれば、PCやUltrabookの需要は低迷しているにもかかわらず、スマートフォンやタブレット端末に搭載するARMベースのプロセッサの需要は堅調だということだ。だがIntelの計画は、タブレット端末がノートPCからシェアを奪い、まだ市場に投入されたばかりであったネットブックをほぼ壊滅状態に追い込んだように、Ultrabookでタブレット端末からシェアを奪うことである。

 野村証券は、Intelの不調は2012年上半期も続くと予想している。「2012年第1四半期と第2四半期に例年の季節的成長を下回ったとしても不思議ではない。Microsoftの新OS『Windows 8』が正式に発売されるのは2012年第3四半期になりそうだし、そうなると、2012年第1四半期と第2四半期には、PCの売り上げを加速させる起爆剤のようなものはない。また、平均販売価格(ASP)は下がり、中国市場と欧州市場は低迷すると予想される」(野村証券)。

 こうした理由から、野村証券は2012年におけるIntelの売上高予測も下方修正している。具体的には、予測値を30億米ドル引き下げ、534億米ドルとした。2011年におけるIntelの売上高予測である538億米ドルよりも、さらに低い値となっている。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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