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「スマートハウス向け機器開発をいち早く」、HEMS用ゲートウェイが発売へ無線通信技術 ECHONET Lite

サーコム・ジャパンは、2012年7月25日に本格的に開放される920MHz帯に対応したHEMS用ゲートウェイの受注を7月25日に開始する。2012年4月に規格適合性認証の受付がスタートしたばかりのECHONET Liteプロファイルにも対応した。

» 2012年06月26日 16時41分 公開
[EE Times Japan]

 宅内エネルギー管理システム(HEMS)用のゲートウェイ開発を手掛けるサーコム・ジャパンは、920MHz帯やECHONET Liteプロファイルに対応したゲートウェイ「NA910」と、ZigBee/Z-Waveセンサーをセットにした開発キットの受注を、2012年7月25日に開始すると発表した。

 920MHz帯は、2012年7月25日に本格的に開放される周波数帯域である。スマートメーターの無線ネットワーク化の他、HEMSやスマートホームを実現するのに、使い勝手の高い周波数帯だと期待されている。「業界でいち早く、電波の干渉が少ない920MHz帯のメリットを実感できる開発環境を提供する」(同社)という。

図 サーコム・ジャパンが2012年7月25日に受注を開始するHEMS用ゲートウェイ 

 サーコム・ジャパンのNA910は、ホームオートメーションやホームセキュリティシステム、HEMSを構成するさまざまな家電やセンサーのデータを管理し、例えばインターネット上のサーバにデータを送る役割を担当する。現在、ホームネットワークを対象にした無線通信方式は、幾つもの方式が提案されており、いわば乱立した状態だ。NA910は、イーサネットの他、無線LAN(Wi-Fi)、920MHz帯のZ-Wave、または2.4GHz帯のZigBeeという3つの物理層規格に対応しており、「宅内のさまざな機器から1つのゲートウェイでデータを収集することを狙った」(同社)という。ECHONET Liteプロファイルに準拠した家電や機器からは、イーサネットまたは無線LANを介して、データを受け取ることができる。

 出荷開始時期は、ゲートウェイとZigBeeセンサーの組み合わせが2012年9月、ゲートウェイとZ-Waveセンサーの組み合わせが同年10月になる予定である。価格については、顧客ごとに個別に対応する。

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