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» 2012年09月11日 11時00分 UPDATE

CEATEC 2012:成長と環境問題――二律背反の課題を解決するのがCEATECの役割 (1/2)

IT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」開催まで1カ月を切った。新たに「Smart Innovation――豊かな暮らしと社会の創造」をテーマに掲げ、自動車産業界との連携による特別企画展やIEEEの国際会議も併催されるなど、見どころが増した今回のCEATECのポイントを運営事務局に伺った。

[佐々木千之,EE Times Japan]

 今年も2012年10月2〜6日の5日間(初日の2日は特別招待日)、千葉・幕張メッセでアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2012」が、CEATEC JAPAN実施協議会(情報通信ネットワーク産業協会、電子情報技術産業協会、コンピュータソフトウェア協会)の主催で開かれる。2012年7月19日に行われた概要説明会では、産業界に生まれた“スマート化”という流れを取り入れ「Smart Innovation――豊かな暮らしと社会の創造」をテーマに、IT・エレクトロニクスの技術革新が暮らしや社会を快適にすることを提案していくと説明され、“デジタル家電ショー”から方向性を変えたと話題になった。

 本記事では開催間近となったそのCEATEC JAPAN 2012の狙いや見どころについて、CEATEC JAPAN運営事務局となる日本エレクトロニクスショー協会 理事 事務局長の大山高氏と同協会プロジェクトリーダーの石崎芳典氏にお話を伺った。


EE Times Japan: 「Smart Innovation――豊かな暮らしと社会の創造」というテーマを掲げられた狙いは何でしょうか?

photo 日本エレクトロニクスショー協会 理事 事務局長 大山高氏

大山氏: 世界的な競争の激化の中で、課題といえるのは環境問題、エネルギー、少子高齢化です。少子高齢化は日本だけではなく中国などでも急速に進んでいます。そういう社会的な課題の解決に、IT・エレクトロニクスがどう貢献できるのか、その方向を示すのが1つの狙いだと私は思っています。産業・企業としては成長もしなくてはいけませんので、言い換えますと成長と環境問題がどうやって両立できるか、その可能性や方向性を示すのがCEATECです。

 そうしたマーケットというのはエネルギーならEMS(Energy Management System)、少子高齢化ならインテリジェントロボットなど、まだまだこれからのところもありますが、自動車との「スマートモビリティイノベーション」が今年のCEATECの目玉です。自動車の製造原価に占めるエレクトロニクスの割合は、かつては10〜15%でしたが今は30〜40%になり、ハイブリッド車では50%にも達しています。新しい産業とまでいかなくとも、エレクトロニクス業界の新しいマーケットが非常に大きくなって広がっていく例の1つと私は思っています。現在、家庭の中にはHEMSが入り、スマートメディアが入り、車とつながり、と進んでいるわけですが、そうしたものをどうやって今後商売にしていくかという先行指標を出すのが展示会の使命と考えています。

 CEATECにおいてデジタル家電が主軸であるということを改めたつもりはないのですが、テーマとして目玉となるものを強く出していこうとすると、どうしても従来のものから変えたように見えるかもしれません。テレビのマーケットに関しては、国内はここ2年でエコポイントと地デジ移行によって4年分のマーケットを先食いしてしまった感はあるものの、これからはスマートテレビという大きなマーケットが絶対にあるはずです。

EE Times Japan: Smart Innovation/スマート化に関する展示にはどのようなものがあるでしょうか。

photo

石崎氏: CEATEC JAPAN 2012では、モビリティ、エネルギー、医療・ヘルスケアの3つを、Smart Innovationを象徴的に具体化する柱と位置付けています。

 まずモビリティでは、自動車工業会の後援をいただき「スマートモビリティイノベーション」という特別展示を企画しました。かねて出展いただいている日産自動車に加えて、今回初めてトヨタ自動車に参加いただきました。モーターショーではなかなか訴求が難しいテクノロジー、家や街との連携、マネジメントなどを含めて、トータルで技術訴求をする見せ方で参加いただく、ということになっています。実際に車と家をつなぐデモを計画されていると伺っております。今回、自動車メーカーは2社ではありますが、今回の特別展示企画をきっかけに自動車産業との連携というものをさらに幅広く行っていきたいと考えています。

 2つ目のエネルギーですが、出展各社のEMSへの取り組みは昨年のCEATECから急激に高まっていまして、今年も各社ブースではEMSを中心とした活動・取り組みが紹介されると思います。また、主催者関連で申し上げますとグリーンIT推進協議会を中心として進めているグリーンITへの取り組みを、“グリーンITパビリオン”として紹介させていただきます。正直言ってこれまでこのパビリオンではパネルのみの展示だったり、あまり具体的な展示として見せられていない部分がありましたが、今回は各社の提案も具体的になっており、それを会場に持ち込んで実際のデモなどをお目にかけるというのが今回のポイントです。経済産業大臣賞というアワードも頂いており、受賞製品を展示します。

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