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圧電フィルムとBluetoothで歩行を測定、村田製作所が展示ET2012

村田製作所は、圧電フィルムとBluetooth対応モジュールを利用した歩行測定システムを披露した。モジュールは低消費電力を特長としており、ボタン電池でデータ通信が行える。歩行の矯正やリハビリなどの用途を想定しているという。

» 2012年11月19日 13時44分 公開
[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 村田製作所は、「Embedded Technology 2012/組込み総合技術展(ET2012)」(2012年11月14〜16日、パシフィコ横浜)において、透明圧電フィルムとBluetoothを使って歩行を測定するシステムを展示した。

 伸縮や曲げ、ひずみを検知する透明の圧電フィルムを使用した圧電センサーと、Bluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)に対応した「Bluetooth SMARTモジュール」を、靴に搭載しておく。歩いたり走ったりすると、圧電センサーで測定した圧力のデータがBluetoothでスマートフォンやタブレット端末などに送信され、そのデータから重心の移動が分かるようになっている。歩き方/走り方の矯正の他、リハビリや、ゴルフのスイングフォームのチェックといった用途も想定しているという。

靴の中敷き部分(写真の中央付近)にBluetooth SMARTモジュールが搭載されている。
歩行測定のデモ

 Bluetooth SMARTモジュールは村田製作所が新たに開発したもので、Texas InstrumentsのBluetooth対応SoC「CC2541」を搭載している。動作電圧範囲は2.1〜3.6Vで、ボタン電池でデータ通信が可能だ。無線信号の出力電力は標準で−2dBm、ホストマイコンとのインタフェースはUARTである。外形寸法が20.0×13.0×2.4mmで、アンテナや水晶発振子を内蔵したコネクタ品と、7.7×10.4×1.8mmで、アンテナ/水晶発振子を外付けするタイプのSMD(表面実装部品)品があり、コネクタ品の方は既に量産準備が整っているという。

Bluetooth SMARTモジュール。左がコネクタ品、右がSMD品。
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