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ソニーは再び輝けるか、復活支える名機と一流技術(前編)フォトギャラリー(2/5 ページ)

» 2013年03月15日 09時30分 公開
[Junko Yoshida,EE Times]

 ソニーの「プレイステーション3(PS3)」は、典型的な“予想外のヒット商品”だ。PS3は、「優れたゲーム機」という評価ではないものの、思いがけない評価を受け、成功を収めている。ゲーム機に、Blu-rayドライブやネット接続機能を搭載したソニーの先見の明は、称賛に値するものだ。

 事実、PS3の懐疑論者の多くが驚いたことに、オンラインのストリーミングサービスを提供する米国のNetflixは、同社のコンテンツをテレビにストリーミングする際、PS3を使うケースが最も多いと発表している。

 Sierra Mediaの創業者兼社長であるBrian Dipert氏は、PS3の、特に機器本体の性能について失望したことは一度もないという。だが、そんなDipert氏も、Netflixのコンテンツの最も一般的なストリーミング先が、Rokuのストリーミングデバイス(関連記事)でも、Microsoftの「Xbox360」でもなく、PS3であることに驚いていた。NetflixのCEOであるReed Hastings氏によれば、「2012年は、PS3による視聴時間が、PCによる視聴時間を上回ったこともある」という。

 しかし、PS3本体となると、話は別だ。Dipert氏は、「PS3に搭載されている『Cell』プロセッサは大失敗であり、PS3が発売された初期の段階から、魅力的なゲームコンテンツに欠ける結果となってしまった」と述べている。同氏はまた、「根本的な問題は、PS3の価格が499米ドルあるいは599米ドルと、競合製品の『Wii』やXbox360に比べて、恐ろしく高かったことだ」と付け加えた。

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