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【ESEC2013】RFIDリーダーもウェアラブルに、タブレット連携も無線通信技術 RFID

ウェアラブルな機器は、民生機器やヘルスケアの分野で続々登場しているが、RFIDリーダー端末の業界では、既に5〜6年前から発売されている。業界関係者は、スマートフォンやタブレット端末と連携して使用したいというニーズが多くなっているので、ウェアラブルRFIDリーダー端末は、機能を最小限に抑えた低価格の機種が普及するのではないかとみている。

» 2013年05月13日 18時22分 公開
[村尾麻悠子,EE Times Japan]
RFID

 民生機器やヘルスケアの分野では、最近になって多くのウェアラブル機器が登場している。米国の市場調査会社であるABI Researchは、ウェアラブルコンピュータ機器の出荷数量は2018年に年間4億8500万台規模に達すると予想している(関連記事:「iWatch」に「Google Glass」……、ウェアラブルコンピュータ市場は急成長?)。

 民生機器やヘルスケアの分野では、ウェアラブル機器がここ1〜2年で一気に注目度が高まっているが、RFIDリーダー端末は、ウェアラブルな機種が5〜6年前から登場している。RFID/バーコードリーダー端末や、ハンディターミナルの開発を手掛けるwelcatは、「工場などの在庫管理では、両手を使う作業が多い。そのため、両手が空くようなウェアラブルなRFIDリーダー端末が比較的早い時期から登場したのは自然な流れだった」と述べる。「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC2013)」(2013年5月8〜10日、東京ビッグサイト)でも、複数のメーカーが、ウェアラブルなRFIDリーダー端末を展示し、注目を集めていた。

左はwelcatが展示したウェアラブルなRFIDリーダー端末。右は、システム開発会社であるゴビが販売しているRFIDリーダー端末「TECCO(テッコウ)」(クリックで拡大)。

 とはいえ、RFIDリーダー端末の業界では、ハンディターミナルの方がまだまだ主流だという。welcatの担当者は、「ハンディターミナルの機能をすべてウェアラブルな製品に集約するのは、技術的に難しい。たとえ技術的に実現できても、価格がかなり高くなる可能性がある。最近はタブレット端末と接続して使用したいというニーズがあるので、ウェアラブルRFIDリーダー端末の機能を最小限に抑えて低価格化することが必要になるだろう」と述べている。

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