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帯域幅1.34Tビット/秒! ICチップ同士を光で結んだルータの受注を開始ビジネスニュース 企業動向(2/2 ページ)

» 2013年09月29日 09時00分 公開
[馬本隆綱,EE Times Japan]
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「数年後には10Tビット/秒も可能に」

 Somekh氏は、icPhotonicsとルータに関する今後の拡張計画についても触れた。シリコンICチップの帯域幅は現在、1.34Tビット/秒だが、「数年後には10Tビット/秒が可能となるだろう」と述べた。icPhotonicsの技術革新によって、ルータもより高い転送能力を低コストで実現できるとみている。


icPhotonics(左)とルータ(右)に関する今後の拡張計画 (クリックで拡大) 出典:Compass-EOS

 データ通信市場においては、通信量が急激に増加している。これに伴い通信事業者は、通信能力の向上に取り組む一方で、電力消費の削減などに取り組んでいる。経済産業省の資料によれば、国内におけるインターネット内の情報通信量は2025年に121Tビット/秒と推計され、2006年実績に比べ190倍となる。また、ネットワーク機器の電力消費量は2025年に1033億kWhに達し、2006年実績に対し13倍となる見込みだ。ネットワンシステムズでは、「Compass-EOSが開発したシリコンフォトニクス技術は、通信業者向けルータの通信速度を向上させ、機器のサイズと消費電力を大幅に削減できる技術」とみている。

インターネット内の情報通信量やネットワーク機器の電力消費量は大きく増加する予測だ (クリックで拡大) 出典:ネットワンシステムズ
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