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» 2014年01月10日 19時04分 UPDATE

2014 CES:MediaTek、電磁誘導/共鳴に対応するワイヤレス給電技術を披露

MediaTekは、「2014 International CES」で電磁誘導方式と磁気共鳴方式の両方に対応するワイヤレス給電技術を展示した。ワイヤレス給電は、一部の小売業などもサービス向上のために注目していて、今後の成長が期待できる。

[Jennifer D. Bosavage,EE Times]

 台湾のMediaTekは、米国ラスベガスで開催中の「2014 International CES」(2014年1月7〜10日)で、電磁誘導方式と磁気共鳴方式の両方に対応する、マルチモードワイヤレス給電技術を披露した。

 電磁誘導方式と磁気共鳴方式は、どちらも主なワイヤレス給電の方式だ。NokiaやSamsung Electronics、LG Electronics、Verizonは電磁誘導方式を、AT&TやGoogle、Texas Instruments(TI)などは、磁気共鳴方式をサポートしている。

mm140110_mediatek1.jpg 左は磁気共鳴方式、右は電磁誘導方式を採用したワイヤレス給電機器

 MediaTekが今回披露したマルチモードのワイヤレス給電技術は、充電方式を意識せずに充電できる。Samsungのタブレット端末からAppleの「iPad」、Verizon向けのAndroidスマートフォン「Droid」などにシングルコイルで給電できる。さらに、従来よりも物理的な距離が離れている場合でも、充電が可能になるという。

 米国の市場調査会社であるIHS iSuppliのワイヤレス給電部門で主任アナリストを務めるRyan Sanderson氏は、「ワイヤレス給電市場は2014年に急成長すると予想されるため、MediaTekは、よいタイミングで発表した」と述べている。

 消費者は、簡単に使えて、同時に複数の機器を充電できる、手頃な価格帯の給電装置を求めている。MediaTekはまさに、簡単で便利なワイヤレス給電の実現を目指している。IHSのSanderson氏は、「2013年は2000万個のワイヤレス給電レシーバが出荷された。その大半は、携帯電話機とタブレット端末に搭載され、難しい設定を一切せずにワイヤレス充電ができる。2018年にはワイヤレス給電レシーバの出荷数は、7億個に増加すると予想される」と述べている。

小売業も注目

 ワイヤレス給電レシーバの出荷数が激増すると予想される一因には、スターバックスのような一部の小売事業者がワイヤレス給電に関心を示していることがある。スターバックスは、磁気共鳴方式技術をサポートしていて、給電サービスによる利便性を提供することで、経常利益の増大を狙っている。ユニバーサル設計の機器が発売されることで、給電サービスは以前に比べてずっと簡単に提供できるようになる。Verizonなどの携帯電話機メーカーは、有料のアップグレードサービスとして、携帯電話機1台ずつにユニバーサル設計のワイヤレス充電器を提供することも検討しているという。

mm140110_mediatek2.png 左が電磁誘導方式、右が磁気共鳴方式の概念図 出典:MediaTek

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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