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» 2014年01月28日 12時30分 UPDATE

ビジネスニュース 企業動向:UL、日本で自動車/化学分析領域での事業を強化

UL Japanは2014年1月27日、2014年の事業戦略説明会を都内で開催し、「自動車」「化学分析」を重点事業領域に据えてビジネスを拡大させていく方針を示した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 UL Japanは2014年1月28日、2014年の事業戦略に関する説明会を都内で開催した。同社は、「自動車」「化学分析」を重点事業領域に据えてビジネスを拡大させていく方針であり、2013年末から2014年始にかけても、両領域での体制強化を目指して、M&A投資を相次いで実施するなどしている。

 同社は、第三者認証機関である米ULの日本法人。近年は、第三者認証機関としての事業に加え、世界各国での認証取得に向けた各種サービスを提供するなど、顧客が国際競争力を高めるための「ビジネスパートナー」を目指した事業展開を活発化させている。

ビジネス分野拡大を評価

tt140128UL001.jpg UL Japanの社長を務める山上英彦氏

 UL Japanの社長を務める山上英彦氏は2013年の事業について振り返り、「エネルギー、無線、素材、部品分野にリソースをシフトし、新たなサービスをスタートすることができた」とビジネス分野を広げられた点を評価した。

 2014年の事業方針について山上氏は、「2013年に引き続き、エネルギー、無線、素材、部品分野へのリソースシフトを加速させる。それと同時に、これらの分野とも重複が多い自動車、化学分析の2つを重点事業領域と定義し、日本での関連サービスを拡充していく」とする。

tt140128UL002.jpgtt140128UL003.jpg 左=2013〜2014年とリソースシフトを加速させていく事業分野。右=2014年、重点事業領域と位置付ける自動車、化学分析の事業イメージ (クリックで拡大) 出典:UL Japan

年末年始に相次いで投資を実施

 2014年の重点事業領域に対する体制強化は既に着手済みだ。

tt140128UL004.jpg UL鹿島 取締役の橋爪正人氏

 まず、自動車領域向けでは2013年12月24日付で、不要電磁波妨害試験などEMC総合試験サービスを手掛けるイーエムシー鹿島を買収し、連結子会社化した。イーエムシー鹿島は1991年設立の「歴史と実績を豊富に持つEMC試験所」(山上氏)で、「2005年からは本格的に自動車向けのEMC試験サービスを提供し、GMやフォードといった自動車メーカー規格の試験を行える国内では数少ない試験所でもあり、国内外の自動車部品メーカーにより幅広いワンストップサービスが提供できる」(UL鹿島 取締役の橋爪正人氏)という特長を持つ。UL Japanでは、2013年12月24日付でイーエムシー鹿島の社名をUL鹿島に改め、自動車領域でのビジネス拡大の軸の1つとして他の国内3カ所のEMC試験所と連携、強化していく。

tt140128UL005.jpgtt140128UL006.jpg UL鹿島(左)とUL島津ラボラトリーの概要 (クリックで拡大) 出典:UL Japan
tt140128UL007.jpg UL島津ラボラトリー 社長を務める追谷武寿氏

 化学分析では、分析機器メーカーの島津製作所の子会社で各種分析サービスを行う島津テクノリサーチと合弁でUL島津ラボラトリーを2014年1月6日付で設立。UL島津ラボラトリーでは、島津テクノリサーチの分析ニーズも活用しながら、室内空気環境をはじめとする化学分析試験サービスを提供していく。UL島津ラボラトリー 社長を務める追谷武寿氏は「試験、認証サービスに加え、分析技術を生かした問題解決なども顧客に提供していきたい」としている。

 山上氏は、「ULは、引き続き日本を重要な戦略拠点として位置付けている。今回の買収、合弁会社設立は、お客さまに提供するサービスの付加価値を高め、中長期的には、当社の成長を引っ張る中核事業へ発展させたい」とした。

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