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» 2014年03月05日 11時19分 UPDATE

MWC 2014:期待が高まるIoT、課題は規格とセキュリティ

インターネットに接続される機器は、2020年には500億台を超えると予想されている。モノのインターネット(IoT)にはあらゆる業界から注目が集まっているが、専門家らは、「IoTの課題は規格とセキュリティである」と話す。

[Pablo Valerio,EE Times]

 スペイン バルセロナで開催された「Mobile World Congress(MWC 2014)」(2014年2月24〜27日)の最終日のディスカッションでは、モノのインターネット(IoT)がテーマとなった。ディスカッションには、Huawei、ZTE、ARM、Sierra Wireless、Freescale Semiconductorなどの重役らが参加し、IoTの定義や可能性、課題について討論した。

 まず、IoT関連の最近の動向を振り返ってみよう。

 GoogleによるNest Labsの買収は、IoT市場の潜在的価値への期待を高めた。IoT業界で優位に立つために、多くの業界関係者がGoogleの技術と地位を活用することを望んでいる。

2020年までに500億台は、“控え目な予測”

 また、Cisco Systemsは、インターネットに接続した機器の数が2020年に500億台を超えると予測している。この予測に関しては、「控えめ」と見る向きが多い。既に70億台の携帯電話機が世界で使われていることから、インターネットに接続する機器の数は、2020年までの6年間でほぼ無限に膨れ上がる可能性がある。

 今後2〜3年間における見通しでも、課題は数多くある。

 Freescaleのセールス部門でディレクタを務めるTim Summers氏は、「われわれは人と人を結び付けることに成功しているが、IoTはインフラをつなぐことで生活の質を高めることである」と述べる。

mm140305_iot.jpg 「MWC 2014」でIoTの未来について討論する参加者たち

 ディスカッションの参加者全員が、「500億台という数字はおそらく控えめである」という意見で一致した。また、IoTにおける全ての接続をサポートするためには、新しいネットワークや規格の他、安価で安全かつエネルギー効率に優れた小型機器を開発できる技術が不可欠だと述べている。

 規格がないことは、インターネット接続機器の大規模な導入を妨げる原因となり得る。2013年11月にバルセロナで開催された「Internet of Things World Forum」でもほとんど同じ意見が聞かれた。多くの企業がM2MネットワークやIoTネットワークを独自に開発しているが、規格を統一しなければ“バベルの塔”を立てているようなものだ。

 もう1つの大きな課題がセキュリティである。

 スマートメーターなどは何年も、場合によっては何十年も稼働するものである。実装されているセキュリティシステムは、現時点では十分かもしれないが、数年後には不十分になるかもしれない。Ubuntuプロジェクトの創始者であるMark Shuttleworth氏は、「末端機器と、その接続先との両方においてセキュリティ層を構築する必要がある。こうしたセキュリティ層はアップグレード可能でなければならない」と語っている。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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