ニュース
» 2014年03月11日 08時00分 UPDATE

LED Next Stage 2014:空間に溶け込む照明、東芝が透過型片面発光有機ELパネル

東芝は、透過型片面発光有機ELパネルと、そのパネルを用いた有機EL透明照明のプロトタイプを展示した。有機EL材料を細いライン状に形成することで、点灯時のみ片面が発光して明るくなる。点灯中でも裏面方向から見た場合には、パネルの後ろ側を見ることができるなど、空間に溶け込む照明を演出することが可能となる。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

 東芝は、「LED Next Stage 2014」(2014年3月4〜7日、東京ビッグサイト)で、透過型片面発光有機ELパネルと、そのパネルを用いた有機EL透明照明のプロトタイプを展示した。有機EL材料を細いライン状に形成することで、点灯時のみ片面が発光して明るくなる。点灯中でも裏面方向から見た場合には、パネルの後ろ側を見ることができる。空間に溶け込む照明を演出することが可能な技術であり、同社では2014年中にも商品化したい考えである。

 照明に用いられる有機ELパネルは、一般的に有機EL材料を基板上に面状で形成する。これに対して東芝は、細いライン状に有機EL材料を形成した。これにより、点灯時は必要な方向を照らすことができる。点灯している場合でもパネル裏面(非発光面)からは外光が透過されるため、パネルの向こう側にあるものを見ることができる。このような特性を利用して、ショーウィンドウのガラス内側に発光面を設けた有機ELパネルを作りこめば、外側の通路からでもライティングされた展示品を、ガラス越しに見ることができるようになる。

tm_140307toshiba01.jpg 試作した透過型片面発光有機ELパネル
tm_140307toshiba02.jpgtm_140307toshiba03.jpg 透過型片面発光有機ELパネルを駆動した際の発光面(左)と非発光面(右)で、見え方が変わる

 今回展示したパネルの試作品は、外形寸法が180×90mmで、有機ELパネルを保護するためにアクリル板で両面から挟み込んだ。「製造装置などの制約から、当面は300×400mmあるいは500×500mm程度のマザーガラス基板を用いて量産することになるだろう。有機ELパネルのサイズとしては100×100mmとなり、このパネルを複数枚貼り合わせて照明器具に利用することになる」(説明員)と話す。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

All material on this site Copyright © 2005 - 2017 ITmedia Inc. All rights reserved.
This site contains articles under license from UBM Electronics, a division of United Business Media LLC.