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UWBでケーブルなくした「世界初」超音波診断装置、シーメンス「ACUSON Freestyle」自由な超音波検査を実現 医療機器ニュース(1/2 ページ)

シーメンス・ジャパンが、超音波プローブ部と本体との接続ケーブルをなくした超音波画像診断装置「ACUSON Freestyle(アキュソン フリースタイル)」を発表。「ケーブルレスの超音波画像診断装置は世界初」(同社)。無線通信にはUWBを採用した。

» 2014年04月02日 17時00分 公開
[西坂真人,MONOist]

 シーメンス・ジャパンは2014年4月2日、本体からのケーブル接続無しで診断ができる超音波画像診断装置「ACUSON Freestyle(アキュソン フリースタイル)」を発表、同日から販売を開始した。「ケーブルレスの超音波画像診断装置は世界初」(同社)という。

photo ケーブルレス超音波画像診断装置「ACUSON Freestyle」

 超音波画像診断装置は、超音波の発生/体内から反射したエコーを受信する超音波プローブ(探触子)と、受信データを処理したり超音波画像の表示を担う本体(ディスプレイ)部に分けられる。従来の製品では、超音波プローブと本体とはケーブルで接続されており、操作範囲がそのケーブル長までに制限されていた。

photo これまでの超音波画像診断装置(写真)は、ケーブルが検査のワークフローを阻害していた

 医療現場では、患者のすぐそばで迅速な検査を行う「Point of Care」が注目されている。これまでの医療機器は「本体は大きく、そこから何本ものケーブルが伸びている」というものが多く、ケーブルレスと小型化・モバイル対応はPoint of Careを実現する上で欠かせない技術となっている。

 今回の新製品では、超音波プローブ部をワイヤレス化することでケーブルレスを実現。実際の検査時のワークフロー向上だけでなく、装置移動の際の断線リスクも回避できる他、検査時に使用するのはプローブ部のみになるので感染症のリスクが懸念されるエリア(手術室やカテーテル室など)でも利用しやすいといったメリットを持つ。

photo 検査時に使用するのはプローブ部のみ

 従来の製品でケーブルが担ってきた役割は「電源供給」と「データ通信」だ。電源に関してはプローブ部と本体部の両方でバッテリーを搭載してモバイル化を実現。最大駆動時間は本体で60分、プローブ部で1時間30分となっている。

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