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パナと富士通、「LSI事業統合新会社今秋設立で合意」報道に関してコメントビジネスニュース 企業動向

パナソニックと富士通は2014年4月15日、システムLSI事業の統合新会社を今秋に設立し新会社社長に元京セラ社長の西口泰夫氏の就任が内定したなどとする一部報道に対し、「当社が発表(公表)したものではありません」とのコメントを発表した。

» 2014年04月15日 14時10分 公開
[EE Times Japan]

 パナソニックと富士通は2014年4月15日、システムLSI事業の統合新会社を今秋に設立し新会社社長に元京セラ社長の西口泰夫氏の就任が内定したなどとする一部報道に対し、「当社が発表(公表)したものではありません」とのコメントを発表した。

2013年2月にLSI事業統合で基本合意

 パナソニックと富士通は2013年2月7日に、両社のシステムLSI事業の設計・開発機能を統合し新会社を設立することで基本合意したことを発表(関連記事:富士通とパナがシステムLSI事業統合を正式発表、ファブレス新会社を設立へ)して以来、統合に向けた協議を進めてきた。

遅れている最終合意

 ただ、当初、2013年秋の新会社設立を目指したが協議が遅れ、現在まで両社からの最終合意の正式発表はない。ただ、2013年10月末の2013年第2四半期業績説明会では、両社ともに事業統合に向けた話し合いは「順調に進んでいる」とコメントし、パナソニック社長の津賀一宏氏は「2014年度のはじめには新体制でスタートできるように一生懸命やっているところ」と最終的な合意が間近であることを伺わせていた(関連記事1/関連記事2)。

 新会社設立で最終合意に至ったとする一部報道を受けて両社は、正式な発表ではないとの旨を示した一方で、「2013年2月7日の基本合意に基づき、協議を行っている」とし、協議が継続されていることも明らかにしている。

 また、基本合意の発表と同時に富士通が方針を示していたシステムLSIを製造する富士通 三重工場を大手ファウンドリのTSMCを中核としたファウンドリ企業として分離する計画について、一部報道でTSMCとの協議が難航し新統合会社設立後も富士通が主体的に三重工場を運営するとするとされている。これについても富士通は、「さまざまな可能性を検討しておりますが、具体的に決まったものはありません」とコメントした。

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