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次世代組み込み機器の“顔”と“頭脳”を提案するリコーESEC2014 開催直前情報

リコーは、「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」で組み込み機器の“頭脳”となるボードコンピュータと、“顔”になるフォント製品を紹介する。いずれも、組み込み機器分野で多くの実績を持つ製品であり、これまでのノウハウ、技術を駆使した次世代型の新製品展示を行う予定だ。

» 2014年04月23日 10時00分 公開
[EE Times Japan]

 2014年5月14〜16日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントや開発環境が一堂に集結する「第17回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2014)」が開催される。

 ESEC2014の開催に先立ち、組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、ESEC2014の特設ページを開設。来場予定者に向け、注目企業の見どころ情報を事前にお届けする。会期中・会期後も速報やリポート記事を掲載していく予定だ。

 今回は、組み込み機器市場に向けてボードコンピュータやフォント製品などを展開するリコーの展示内容を紹介する。

組み込み機器市場にも多様な製品を展開!

 リコーといえば、コピー機やプリンタといったOA機器のイメージが強いかもしれないが、産業機器をはじめとした組み込み機器向けの製品事業にも力を入れている。その代表格がボードコンピュータなどの組み込み用ユニット事業とフォント製品事業であり、ESEC2014でも両事業の最新製品/ソリューションを展示する。

ESEC2014でのリコーブースのイメージ

IAに続くARM系製品や完成品も拡充する組み込みユニット事業

 組み込み用ユニット事業は、組み込み機器市場で長年培ってきた「高信頼性技術」を核にして、ボードコンピュータ、タッチパネルコンピュータ、システムコントローラなどの製品拡充を進めてきた。最近では、IAベースのプロセッサ搭載コンピュータに加えて、ARMプロセッサ搭載製品をラインアップに追加し、ESEC2014でも展示を行う。「ARMプロセッサ搭載品の追加で、ユーザーに価格面でも満足いただける幅広い提案が可能になった」という。

 またESEC2014では、手袋をしたままでも操作可能な防じん/防滴/防油(前面のみ)対応のタッチパネルコンピュータ(画面サイズ:9インチ)のデモ展示を行う。他に12インチ、15インチ、21.5インチといった一部参考出品を含む大型パネル品の展示も行う予定だ。

 さらに、ハンディイメージプロセッサの参考出品を行う。同製品は、これまで組み込み用ユニットを手掛けてきたリコーにとって、初の完成品。高速処理を実現した画像処理機能を内蔵し、バッテリー駆動の製品であり「作業場所を選ばない」という利点を持つ。

 リコーでは、「商品企画、開発、購買のご担当者様など産業向け機器に携わる多くの方に、ご来場いただきたいと思います。そして、リコーがご提供するモノづくり・商品・技術・サービスに触れていただき、組み込み業界における、ソリューションプロバイダーとしてのリコーを是非ご紹介したいと考えています。併せて、共同出展のパートナー企業様がご提案する各種ソリューションと合わせて、お客さまへのお役立ちに貢献してまいります」とコメントしている。

誰もが目にしている!? リコーが誇るフォント事業

 組み込みユニット事業同様、広く組み込み機器市場でビジネス展開しているのがフォント事業だ。

 「ESEC2014では、リコーがフォントベンダーであることを強くアピールする」(同社)。マイクロソフトの「MS明朝」や「MSゴシック」といったおなじみのフォントも、「リコーが提供しているフォント」(同社)というような豊富な実績を誇るリコーのフォント製品を分かりやすく展示する。

 リコーは現在、PCで広く使われてきたTrueTypeフォントの拡充を進めている。TrueTypeフォントは容量が大きいが、表示がきれいで書体も多く存在するため、ハイエンド/高スペック化する組み込み機器にも多く使用される見込みであり、新書体の製作や多言語書体の充実に注力している。また、これまで7セグやビットマップフォントを使用していた組み込み機器でも、よりリッチな表示へと変化していることを受けて、多言語搭載に有利な低容量でありながら文字サイズを自在に変えられる多階調対応フォントであるRTFontで、OpenVGなどの処理の高速化にも力を入れている。

 ESEC2014では、これらの取り組みの中で開発した多言語対応、低容量対応、OpenVG対応(高速描画)を実現する多彩な組み込み用フォントを紹介する。例えば、中国本土向け製品に求められる認証取得済み中国語簡体字フォントや、“データ容量は抑えたいが処理は高速でありたい”という要望に応えたというOpenVG対応フォントだ。その他、Android対応フォントや多階調ビットマップフォントなど「文字表示における時代の変化にも対応したフォントを紹介します」(リコー)。

 リコーでは、「フォントは、文字であり製品の顔、イメージになります。フォントにはさまざまな種類があることをご存じない方も多くいらっしゃいますので、文字を表示する全ての組み込み機器に携わる方の来場をお待ちしています。ブースに来て頂ければ、イメージや機器にふさわしいフォントが必ず見つかります」と呼びかけている。

第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)

会期 2014年5月14日(水)〜16日(金)
時間 10:00〜18:00(10日(金)のみ17:00に終了)
会場 東京ビッグサイト
ブースNo. 西12-70


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