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» 2014年05月16日 09時00分 UPDATE

ESEC2014 速報:全方位の磁界検知で“盗電防止”? 村田製作所のAMRセンサー

村田製作所が「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」で展示したAMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサーは、360度どの方向の磁界も検出できるものだ。電気/水道/ガスメーターなどで不正な外部磁界を検知するといった用途を想定している。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 村田製作所は、「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」(会期:2014年5月14〜16日)で、360度全方位で磁界を検出できるAMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサー「3DセンシングAMRセンサ」を展示した。2014年2月に発表したもので、サンプル出荷を、価格50円で既に開始している。

 従来のAMRセンサーは、検知できる磁界の向きが決まっていて、その向きからそれてしまうと磁界を検知できない。3DセンシングAMRセンサは指向性がないので、素子の平面と平行な磁界を360度、同じ感度で検出可能だ。村田製作所によれば、このようなAMRセンサーは「競合他社にはない」としている。これまで全方位で磁界を検出する場合、5〜6個のセンサーが必要だった。3DセンシングAMRセンサを使えば1個で済む。

mm140515_esec_murata0.jpg 従来センサーと「3DセンシングAMRセンサ」の検出イメージ 出典:村田製作所

 村田製作所は、「用途はこれから探っていくが、面白い応用例として盗電の防止がある」と話す。海外では、電力量を磁界で計る電気メーターに磁石を近づけて改ざんし、盗電するといったケースが増えているという。「このような不正な磁界の検出に役立つのではないか」(同社)。

 3DセンシングAMRセンサのサイズは1.45×1.45×0.55mm。動作磁界は、OFF0.8〜ON5.0mT(温度が25℃、電源電圧が3.3Vのとき)。電源電圧範囲は2.7〜4.0Vである。素子単体で提供するのか、パッケージやモジュールとして提供するのかなどは、顧客の要望に応じるとしている。

mm140515_esec_murata1.jpgmm140515_esec_murata2.jpgmm140515_esec_murata3.jpg 左は、3DセンシングAMRセンサのデモに使用した機器。従来品と3DセンシングAMRセンサの素子が横に並んで実装されている(左側が従来品)。中央と右はデモの様子。磁石を横にしているときは、センサーの上に搭載したLEDが点灯し、どちらも磁界を検知していることが分かる(中央)。磁石を傾けると、従来品は検知できず、3DセンシングAMRセンサのみが反応している(右)(クリックで拡大)
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