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» 2014年05月19日 09時00分 UPDATE

Bluetooth Smartに対応 医療機器ニュース:補聴器もiPhoneと連携へ、“新しいウェアラブル機器”を目指す (1/2)

ジーエヌリサウンドジャパンは、「iOS」端末と連携する補聴器「リサウンド・リンクス(ReSound LiNX)」を発表した。Bluetooth Smartに対応していて、「iPhone」などから補聴器のボリュームを調節したり、iPhoneに入っている音楽を聞いたりできる。今後は、サードパーティとの共同開発を通して機能の強化を図る。

[村尾麻悠子,MONOist]

 補聴器の大手メーカーであるデンマーク GN ReSoundの日本法人ジーエヌリサウンドジャパンは2014年5月15日、東京都内で発表会を開き、同社の最新補聴器「リサウンド・リンクス(ReSound LiNX)」を披露した。Bluetooth Smartに対応し、「iPhone」「iPad」「iPod」といった「iOS」端末と連携することができる*)。5月22日に国内販売を開始する。片耳価格で49万円、両耳価格で83万3000円である(非課税)。50〜60歳代を対象に、初年度は販売台数3000台を目指す。

*)iOS 7.X以降を搭載した「iPhone 5」「iPhone 5s」「iPhone 5c」「iPad Air」「第4世代iPad」「iPad mini」「iPad mini Retinaディスプレイモデル」「iPod touch(第5世代)」に対応する。

 リサウンド・リンクスは、2014年1月に米国で行われた「2014 International CES」で紹介され、高い注目を集めた。中継器がなくてもiPhoneやiPadに直接接続できることに加え、補聴器メーカーとしてアップルと初めて提携して開発された製品だからである。GN ReSoundとアップルは2012年に技術提携し、iOS端末と連携する補聴器の開発を進めてきた。

mm140516_resound0a.jpgmm140516_resound0aa.jpg 「リサウンド・リンクス(ReSound LiNX)」の外観(左)。重さは1円玉と同じ、わずか1gだ。「外耳道内レシーバ耳かけ型」と呼ばれるタイプで、装着していてもほとんど分からない(クリックで拡大)

 iOS端末と連携するには専用のアプリを使う他、元から搭載されている「聴覚サポート」の「補聴器」のBluetoothをオンして自分の補聴器とペアリングを行えば、専用アプリをインストールしなくても使えるようになる。

 連携すれば、補聴器のボリュームを端末で調節できるだけでなく、電話がかかってきたときや、音楽や音声ガイドを聞くときなどに補聴器を“イヤフォン代わり”に使うことができる。iPhoneで音楽を聞いている最中に着信があった場合は、自動で音楽が止まり、電話に出ることができる。

 “iOS端末との連携”ならではの機能も搭載した。例えば、補聴器の設定を、iOS端末のGPS機能で認識した場所と連携させて、メモリ登録することが可能だ。ある会議室で補聴器のボリュームなどを設定し、メモリ登録する。次に同じ場所で会議を行った際、補聴器が「以前の設定を反映するかどうか」を聞いてくる仕組みだ。さらに、補聴器から発信される電波を使った「補聴器を捜す」という機能も搭載している。

mm140516_resound1.jpgmm140516_resound2.jpgmm140516_resound3.jpg 高音/低音それぞれのボリュームを設定することもできる(左)。GPS機能と連携させてたメモリ登録(中央)。右のように「補聴器を捜す」という機能も搭載している(クリックで拡大)

 リサウンド・リンクスは、レシーバ(耳の穴に入る部分)出力音圧レベルを4段階から選択できる。空気亜鉛電池を使用していて、電池寿命は通常の使用で約135時間。iOS端末で動画などを見る時間が多いと、40時間程になる場合もある。

 リサウンド・リンクスは、「外耳道内レシーバ耳かけ型(RIC:Receiver in the Canal)」と呼ばれるタイプの補聴器だ。外耳道とはいわゆる耳の穴のことで、文字通りレシーバを耳の穴に入れて装着する。レシーバを外付けにできる分、補聴器本体を小型化できる利点があり、先に紹介した写真のように身に着けていてもほとんど分からない。「補聴器を着けていると実年齢よりも老けて見える」と、補聴器の装着をためらう人も多いので、外観のデザインにもこだわって設計したという。

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