ワイヤレス給電、総合効率を最低80％に向上：WTP 2014

　三菱電機エンジニアリングは、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2014（WTP2014）」（2014年5月28〜30日、東京ビッグサイト）において、効率が最低95％の高周波電源技術や電源損失を含む総合伝送効率を最低80％に高めたワイヤレス電力伝送システムなどのデモ展示を行った。

　ブースで行った電磁共鳴型ワイヤレス電力伝送システムのデモでは、DC電圧を高効率の高周波電源でAC電圧に変換し、ワイヤレスで電力伝送した後に整流回路で再びDC電圧に戻して、モータ（ファン）を回転させた。この時の総合伝送効率で最低80％を達成した。

総合伝送効率で最低80％を達成した電磁共鳴型ワイヤレス電力伝送システムの動作デモの模様 （クリックで拡大）

　DC電圧をAC電圧に変換する高周波電源は、三菱電機製GaN（窒化ガリウム） FETを搭載している。スイッチング周波数は6.78MHzで、DC-ACの電力変換効率は最低95％を達成している。AC-DCの電力変換効率は最低でも90％である。ワイヤレス伝送距離は、直径が約15cmの送受信用アンテナを用いた場合で45mmとなる。この間の効率はほぼ95％という。

　同社は詳細な用途などは明らかにしなかったが、「スマートフォンやノートPCなどにおけるワイヤレス電力伝送システムの用途を視野に入れている」（説明員）と話す。

＞＞↑↑↑特集ページはコチラから↑↑↑＜＜