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» 2014年07月11日 14時45分 UPDATE

医療機器ニュース:胸部に貼って脈波などを連続計測、東芝のウェアラブル生体センサー

東芝のウェアラブル生体センサー「Silmee Bar type」は、ゲルパッドで胸部に貼り付け、心電位、脈波、体動、皮膚温といった生体情報を同時に連続計測できる。国内の大学/研究機関/企業向けに2014年9月から販売を開始する。

[村尾麻悠子,MONOist/EE Times Japan]

 東芝は2014年7月9日、胸部に貼り付けて心電位や脈波、体の動き(姿勢)、皮膚温を測定する生体センサー「Silmee(シルミー) Bar type」を、国内の大学/研究機関/企業向けに2014年9月から販売すると発表した。

 Silmee Bar typeはゲルパッドで胸部に貼り付け、心電位、脈波、体の動き、皮膚温といった生体情報を同時に連続的に計測する。体の動きとは、寝ている時の姿勢などを指す。Silmee Bar typeは主要な用途として眠りの深さの計測を想定していて、内蔵する加速度センサーで体の動きを測る。

 さらに、計測データを基にして、心拍間隔、脈波間隔、体動量、姿勢といった情報を算出し、Bluetooth(Bluetooth 3.0、Class2)でスマートフォンやタブレット端末に送信、表示できる。

mm140711_toshiba1.jpgmm140711_toshiba2.jpg 胸部に貼り付ける、ウェアラブルな生体センサー「Silmee Bar type」。外形寸法は約64mm(幅)×28mm(奥行き)×9.6mm(最厚部)で、質量は約14.6g。連続使用時間は、使用条件にもよるが、約24時間だとしている(クリックで拡大) 出典:東芝

 Silmee Bar typeを胸部に貼り付けるだけで、心拍間隔・脈波間隔の変動データを収集して自律神経解析が可能になる。取得したデータを基に、眠りの深さを解析する。ただし、東芝によれば「眠りの深さ」と「睡眠の質」は別なので、後者についてはこれから実証していくという。Silmee Bar typeの販売で、こうした実証を共同で行えるパートナーを探すことも狙いだ。Silmee Bar typeで睡眠の質を解析できるようになれば、従来よりも簡単に眠りを分析できるようになる可能性がある。現状で睡眠の質を解析するには、頭部や体に多数の電極を貼り付けて大規模に検査する必要があるからだ。

 東芝は、Silmee Bar typeの開発用キットと評価用キットを提供する。各キットの主な構成は次の通り。

開発用キット(主にソリューションベンダー、サービスベンダー向け)

  • Silmee Bar type(本体、専用クレードル、USBケーブル)
  • ゲルパッド100枚
  • ソフトウェアライブラリ*1)(OS:Android/Windows*2)、構成:Silmee API[Application Programming Interface])

評価用キット(主に医療機関、研究機関での評価向け)

  • Silmee Bar type(本体、専用クレードル、USBケーブル)
  • ゲルパッド100枚
  • ソフトウェアライブラリ*1)(OS:Android、構成:Silmee Bar type計測用ソフトウェア、自律神経・睡眠解析ソフトウェア)

*1)別途、ソフトウェアライセンス契約が必要
*2)Windows版は現在開発中

 東芝は、2014年7月16〜18日に東京ビッグサイトで開かれる「国際モダンホスピタルショウ2014」に出展。Silmee Bar typeも展示予定となっている。

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