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» 2014年08月04日 11時55分 UPDATE

ビジネスニュース 業界動向:スマートフォン市場を席巻する“Android”と“中国勢”

2014年4〜6月に出荷されたスマートフォンに占めるAndroid搭載機の割合は85%に達し、さらにスマートフォンメーカー上位6社のうち3社を“中国勢”が占めた。Android優位が鮮明にありつつある中で、メーカーの顔ぶれも変わりつつある。

[Jessica Lipsky,EE Times]

 2014年4〜6月に世界中で約3億台のスマートフォンが出荷され、うちAndroid搭載機のシェアが85%と、記録的な市場シェアを獲得した。さらにスマートフォントップメーカー6社のうち3社を、中国に本拠を置く“中国勢”が占めた(関連記事:サムスン「GALAXY」のシェア急落 2014年4〜6月世界スマホ)。

 米国の調査会社Strategy Analyticsでディレクタを務めるLinda Sui氏は、「2014年第2四半期(4〜6月)のスマートフォンの世界出荷台数は2億9520万台で、前年同期の2億3300万台から27%増加した。今四半期の世界スマートフォン市場成長は過去5年で最も低い水準。加えて地域によって、成長度合いが大きく違っている。例えば、アフリカとアジアは活況だが、北米と欧州は成熟している」と述べた。

華為技術、聯想、小米科技

2014年4〜6月のスマートフォンベンダー別世界出荷台数 (単位:百万台)
ベンダー名 2013年4〜6月 2014年4〜6月
Samsung 76.0 74.5
Apple 31.2 35.2
Huawei 11.1 20.1
Lenovo 11.3 15.8
Xiaomi 4.1 15.1
LG 12.1 14.5
その他 87.2 120.0
Total 233.0 295.2
出典:Strategy Analytics

 Huawei(ファーウェイ、華為技術)、Lenovo(レノボ、聯想)、Xiaomi(シャオミ、小米科技)の出荷台数はこのトレンドに乗る形で増加した。スマートフォン市場でHuaweiは6.8%、Xiaomiは5.4%のシェアをそれぞれ獲得した。Strategy AnalyticsのディレクタであるWoody Oh氏は、Xiaomiが初めて市場5位に浮上したことを評して同社を“花形選手”(star performer)と呼んだ。

 Oh氏は「XiaomiのAndroidスマートフォンは中国市場で幅広い人気を集めている。広大なオンラインおよびオペレーター・チャネルを通じて、毎四半期に何百万台もの製品を販売した。Xiaomiの次のステップはアジアやヨーロッパの国際市場を狙うことだ。同社は、欧米の消費者に聞き慣れないブランド名を慣れ親しませるため、大金を投じなくてはならなくなるだろう」と述べた。

 一方、Huaweiは前年同期比62%増となる3427万台のスマートフォンを出荷した。Huaweiの広報担当者は、ミッドレンジからハイエンドの市場で「Ascent」シリーズのLTE対応スマートフォンが成功したことにより、同社は市場携帯電話機ベンダーの中で3位につくことができたと説明した。

 Samsung(サムスン電子)は2014年第2四半期に7450万台のスマートフォンを出荷して市場を席巻したが、Strategy Analyticsのアナリストによると、2013年に比べ出荷台数はやや下落したという。同社は最上位製品ではApple(アップル)と、ローエンド製品ではHuaweiとそれぞれ激しい戦いを繰り広げている。中国メーカーやその他の地域のメーカーによるAndroidスマートフォンの販売は引き続き好調である一方、Androidベンダーの構成は一新される可能性がある。

「どのOSが勝つかは分かりきった市場」

2014年4〜6月のスマートフォンベンダー別世界シェア
ベンダー名 2013年4〜6月 2014年4〜6月
Samsung 32.6% 25.2%
Apple 13.4% 11.9%
Huawei 4.8% 6.8%
Lenovo 4.8% 5.4%
Xiaomi 1.8% 5.1%
LG 5.2% 4.9%
その他 37.4% 40.6%
出典:Strategy Analytics

 Strategy Analyticsのエグゼクティブ・ディレクタNeil Mawston氏は、「PC市場と同様、スマートフォン市場も、どのOS/プラットフォームが勝つかは、分かりきった中で競争する市場となりつつある。世界中のハードウェアメーカー、通信事業者、そして一般消費者は、Androidの低コストのサービスと使いやすいソフトウェアに大きく魅了され続けている。競合するOSのベンダーは、スマートフォン市場でのAndroidの極めて大きなリードを覆すため、何か革命的なことを成し遂げる必要がある。現段階でAndroidの継続的な成長を脅かす動きは、Appleが大型ディスプレイを備えたファブレットの開発を推進していることと、Firefoxが2014年後半に極めて低コストのスマートフォン市場参入を予定していることの2つだけだ」としている。

 なお、Androidのシェアが上昇する一方で、低価格機が不足するAppleが1%シェアを落とし、BlackBerry(ブラックベリー)は世界シェア1%にとどまっている。Microsoft(マイクロソフト)のWindows Phoneも同様で、シェアを2%落とした。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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