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» 2014年09月26日 07時00分 UPDATE

セイサク君、セイコちゃんの“妹分”が6年ぶりに誕生:高精度のセンサー制御で一糸乱れぬマスゲーム! 村田製作所の玉乗りロボット (1/3)

2014年9月25日、村田製作所が6年ぶりに新ロボットを開発した。今回は、コーポレーションカラーのユニフォームを着た玉乗りをする女の子ロボット10体だ。3軸ジャイロセンサーを搭載し、920MHz帯を利用した高度な群制御で見事なチアリーディングを披露した。「ムラタセイサク君」や「ムラタセイコちゃん」とはまったく異なる今回の玉乗りロボットについて、開発担当チームに聞いた。

[三月兎,EE Times Japan]

 大きなボールの上で、一生懸命にバランスをとる10体の女の子ロボット。フラフラと揺れる様子を見ていると、「大丈夫かな」「転んでしまわないかな」とハラハラしてしまう。

 そんなロボットたちが、4メートル四方のフィールド内で音楽に合わせて、ボールをコロコロ転がしながら、左右に広がったり円を描いたり、一糸乱れぬマスゲームを披露する。

 一列になって移動したり、すれ違ったりする場面では、ロボット同士がぶつかりそうな気がして心配になったが、見事にクリアした。

 電子部品専業メーカーの村田製作所は、“ついつい”ロボットを作ってしまう会社だ。これまでも、自転車型ロボットの「ムラタセイサク君」(初代:1991年、2代目:2005年)、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」(3代目:2008年)を発表し、話題を集めた。

 6年ぶりの新ロボットは、玉乗りをする女の子ロボット「村田製作所チアリーディング部」(以下、チア部)だ。身長36cm、体重1.5kg、秒速30cmで移動する。稼働時間は、約1時間(関連記事:10体のロボットがボールに乗りながら踊る「村田製作所チアリーディング部」発足)。一般公開は、「CEATEC JAPAN 2014」(幕張メッセ 10月7〜11日)となる。

mm140925_murata4.jpgmm140925_murata5.jpg 今回開発した玉乗りロボット「村田製作所チアリーディング部」(クリックで拡大)

村田のビジョンが込められたロボット

mm140925_murata1.jpg プロジェクトリーダーの吉川浩一氏。「エレクトロニクスの可能性をロボットを通じて伝えたい」と語る

 6年ぶりに誕生した、セイサク君、セイコちゃんの“妹分”。京都の村田製作所本社でチア部に搭載された新技術と、開発の目的について聞いた。

 「セイサク君、セイコちゃんを発表し、展示会や小学校への出前授業を通じて多くの方々に当社を応援していただけました。今度はわれわれが、みなさんに笑顔と元気を届けたい」とプロジェクトリーダーの吉川浩一氏が、ロボットチア部の開発動機を語った。

 チア部がセイサク君、セイコちゃんと大きく違うのは、移動形式が車輪型から0輪の玉乗りになった点だ。そして、村田製作所初の群制御ロボットであること、これまで内製にこだわってきた同社が、ビジネスパートナーと協業で開発した点も注目に値する。

 この3点に、同社のこれからのビジョンが込められている。

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