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» 2014年10月14日 15時05分 UPDATE

CEATEC 2014:皮膚アセトン測定で脂肪燃焼が見える、ドコモがデモ (1/2)

NTTドコモは「CEATEC JAPAN 2014」で、皮膚アセトンを測定し、脂肪がどの程度燃焼しているかをスマートフォンで確認できる技術や、スマートフォンを見なくても目的にたどりつける、スティックを使ったナビゲーション技術などを展示した。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 NTTドコモは「CEATEC JAPAN2014」(シーテック ジャパン/2014年10月7〜11日)で、スマートフォンを使った新しいユーザー体験を提供すべく、さまざまなデモを行った。

皮膚アセトンで、脂肪燃焼をチェック

 常に長蛇の列ができていたのが、皮膚アセトンを測定して脂肪燃焼のレベルを可視化するデモだ。腕に専用のバンドを巻いて測定し、その結果をスマートフォンで確認する。

 皮膚アセトンとは、体脂肪が燃焼すると皮膚から放出されるガスだ。皮膚アセトンの量から、脂肪がどれくらいのレベルで燃焼されているかが分かる。ダイエットの成果を確認したり、ダイエットの励みにしたりといった用途が想定できる。ただ、皮膚から放出されるガスというのは微量なので、従来はガスクロマトグラフィー(GC)などの大型装置でなければ測定することができなかった。

 今回NTTドコモは、皮膚アセトンを吸着・濃縮する独自の技術を開発し、測定機器を大幅に小型化/軽量化することに成功した。具体的には、皮膚から自然に放出されたアセトンを多孔質材料で製作した吸着材に吸着し、濃縮する。その後、吸着材を加熱して皮膚アセトンを脱離し、半導体ガスセンサーで測定する仕組みだ。ガスセンサーは、センサーメーカーと共同で開発し、皮膚から放出されたガスを測定できるよう専用にチューニングした。「皮膚アセトン測定機器をここまで小型化できたのは、このガスセンサーの高感度化も大きい」(NTTドコモ)。GCで測定した場合の数値と比べると、相関係数(R2)は0.9ということで、実用上問題ないくらいの精度を実現している。

mm141014_ceatec1.jpgmm141014_ceatec2.jpgmm141014_ceatec3.jpg 左=皮膚アセトン測定機器を腕に巻いた様子。測定結果はBluetoothでスマートフォンに送信される。中央=皮膚アセトンの測定結果。右=皮膚アセトン測定の仕組み(クリックで拡大)

 NTTドコモは、3年前の「CEATEC JAPAN 2011」で呼気に含まれるアセトンを測定するデモを行っている。同社によれば、その時も反応は上々だったが、「わざわざ呼気で測るのは面倒」という声もあったという。それに応えて、腕にバンドを巻くだけで測定できる今回の機器を開発した。

 今後は、腕時計型端末などと連携させ、実用化を目指す。NTTドコモは、「脂肪燃焼の度合いを自動計測したり、1日の記録を振り返ったりできる。ヘルスケアに対する意識を変えられるのではないか」と話している。

 将来的には、医療機器として使える可能性もある。例えば、糖尿病患者は呼気アセトン濃度が高くなる傾向があるので、病気の進行度合いや治療の効果を在宅でモニタリングする、といった用途が考えられるという。

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