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経営陣を刷新したIDTの成長戦略ビジネスニュース 企業動向(1/3 ページ)

Integrated Device Technology(IDT)は、2014年より新たな成長戦略に取り組んでいる。通信インフラや高性能コンピュータおよびパワーマネジメントを主なターゲット分野に掲げ、Rapid IOやRF、メモリインタフェース、ワイヤレス給電などに向けたユニークなIC事業に注力していく。

» 2014年11月17日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 Integrated Device Technology(IDT)は2014年11月14日、東京都内で記者説明会を開催し、新たな事業戦略などについて語った。通信インフラや高性能コンピュータおよびパワーマネジメントを主なターゲット市場に掲げ、Rapid IOやRF、メモリインタフェース、ワイヤレス給電などに向けたユニークなIC製品を供給していく。

 IDTは、2014年初めにCEO(最高経営責任者)やCTO(最高技術責任者)を含む経営陣の刷新を図るとともに、新たな成長戦略を掲げて、それを具現化するための製品開発などに取り組んでいる。CTOでグローバルオペレーション担当のバイスプレジデントを務めるSailesh Chittipeddi氏は、これから期待できる市場として、「携帯電話基地局などの通信インフラ分野」、「ハイエンドPCやサーバ、データストレージなどの高性能コンピューティング分野」および「パワーマネジメント分野」を挙げる。同社はこれらの市場/用途に向けたIC製品を用意していく。さらに、これら全ての分野に関連する製品として、同社を代表する製品の1つでもある「タイミング製品」に注力する。

CTOでグローバルオペレーション担当のバイスプレジデントを務めるSailesh Chittipeddi氏(左)とIDTが期待する市場 (クリックで拡大) 出典:IDT

「Rapid IO対応製品」「RF製品」「タイミング製品」

 通信インフラ向けには大きく3つの製品群がある。1つは「Rapid IO対応製品」で、パケットスイッチICとブリッジICがある。インターコネクト技術として注目されているバス規格のRapid IOは、信号の遅延が小さく、送信時に不具合があればデータを再送信するためロスレス、ローパワーといった特長があるため、「より高速なデータ処理要求が強まる基地局用装置などで採用が広がっている」(Chittipeddi氏)と話す。2015年以降にはテラビットスイッチングに対応するパケットスイッチ製品を開発していく計画だ。

第4世代移動体通信(4G)システムにおける、Rapid IO対応のパケットスイッチICとブリッジICの応用例 (クリックで拡大) 出典:IDT
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