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LTE-Advancedの3キャリアアグリゲーション通信に成功――クアルコムとアンリツ無線通信技術 LTE-Advanced

アンリツは2014年12月、Qualcomm Technologiesと共同で、LTE-Advancedの3キャリアアグリゲーション機能を利用したデータ通信に成功したと発表した。

» 2014年12月16日 16時05分 公開
[EE Times Japan]

 アンリツは2014年12月16日、Qualcomm Technologiesと共同で、LTE-Advancedの3キャリアアグリゲーション機能を利用したデータ通信に成功したと発表した。

 キャリアアグリゲーションは、複数の周波数帯を組み合わせ、より大きな帯域幅(電波の周波数の範囲)を作り出す技術。LTEをさらに高速化するLTE-Advancedの主要機能の1つとなっている。現在、2つの周波数帯を組み合わせ、下り最大300Mビット/秒、上り50Mビット/秒のデータ通信を可能とする2キャリアアグリゲーションの導入が世界各国で始まっている。

 今回、両社は、2キャリアアグリゲーションよりも高速な下り450Mビット/秒(上りは50Mビット/秒)のデータ通信を可能とする3キャリアアグリゲーションを共同で検証した。

「業界初」

基地局シミュレータ「MD8430A」 基地局シミュレータ「MD8430A」

 両社の共同検証は、Qualcomm TechnologiesのLTE-Advanced 3キャリアアグリゲーションモデムを搭載したモバイル通信端末と、アンリツの基地局シミュレータである「MD8430A」と検証用のテストケースを作成するツールである「ラピッドテストデザイナ(RTD)」を用いて行った。アンリツによるとLTE-Advanced 3キャリアアグリゲーション機能を利用したデータ通信の成功は「業界初」だという。

 アンリツは、「今回の共同検証の成果を生かし、MD8430AによるLTE-Advanced 3キャリアアグリゲーション試験ソリューションの商品化に注力していく」とコメントしている。

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