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» 2015年01月13日 10時00分 UPDATE

東京コスモス電機 代表取締役社長 高橋秀実氏:“時代にあった新製品”に手ごたえ、積極投資で受注増に万全を期す

東京コスモス電機は、環境関連の新製品に引き合いが増えている。主力の可変抵抗器事業/車載用電装品事業で近年、投入した新製品の受注拡大を受け、2015年は生産能力増強にも着手する。社長の高橋氏は「大幅な受注増が見込まれる2016年以降に備えるとともに、時代にあった新製品をさらに開発していく」と2015年の抱負を語る。

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より活気ある企業に

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――2014年2月に社長に就任されました。社長としての目標をお聞かせください。

高橋秀実氏 時代にあった新製品を開発すると同時に、販売力を強化する。その結果として、東京コスモス電機をより活気ある企業にしていくことが目標だ。

 当社は、1957年に創業して以来、可変抵抗器を主力とし、現在も売上高のおおよそ50%を可変抵抗器で売り上げている。可変抵抗器はご存じのように技術的に成熟された分野ではあるが、長年築いてきた技術力や信頼という当社の強みを生かし、時代にあった新製品開発を継続する。さらに可変抵抗器の技術を発展させ、第2の主力事業となった車載用電装部品事業をさらに強化、拡大させて行く。また、低消費電力無線モジュールなどのワイヤレス事業でも、新製品開発を進め主力事業化をめざす。

“成熟した可変抵抗器”でも新技術で進化

――主力の可変抵抗器事業の事業状況はいかがですか。

高橋氏 2014年は、第2四半期半ばまで大口取引先の生産調整などがあり、また民生機器向けの普及価格帯品で価格競争が引続き厳しかったが年半ば以降、自動車や空気清浄機・サーバなどの電源向けの半固定可変抵抗器(トリマ)や通信機器向け民生用ボリューム、さらには車載用非接触センサーなどでカバーし、通年では増収を確保する見込み。

 成熟分野である可変抵抗器の市場から撤退する競合が多い中で、当社は広範囲な製品群をそろえる数少ないメーカーとなり、さまざまな部分で残存者利益を得られる立場が増えているのも増収確保の要因の1つだ。

 今後も広範囲な製品群をそろえる方針を堅持しつつ、高付加価値製品の開発を進めていく。例えば、力強いトルクでしっかりとした操作感が長期にわたって得られるコードスイッチ・エンコーダ・可変抵抗器「P'Gridシリーズ」がその1つだ。日本、米国、中国で特許を取得した独自性の強い製品で、グローブをしていても確実な操作感を得られるという点で、北米向けの無線機用途に広く採用され、2014年の業績に大きく貢献し、今後も十分成長が見込めると考えている。2015年は、P'Gridシリーズなど高付加価値製品で、可変抵抗器事業としては新領域となる農機、建機、ロボットなどの分野へも拡販し、増収幅を広げていく方針だ。

新製品投入相次いだ車載電装部品

――車載用電装部品事業についてはいかがでしょうか。

高橋氏 2014年は、年初から非接触センサーの量産を開始した年になる。

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 車載用電装部品事業では、これまで接触式センサーが主力で、各種電装品向けなどで実績を積んできたが現在、非接触式センサーへの置き換えが急速に進みつつある。そこで、2009年に非接触式センサーに参入し、2014年にはパワーステアリング、水上バイクの制御向けなどに本格的な量産出荷を開始した。接触式同様、長寿命、高信頼性を強みに、各種車載用電装品の大口受注が見込まれるが、カスタムメイド製品のため本格的な量産は2016年後半となる見込みだ。

 さらに、自動車用ミラーヒーターでも、これまでの高付加価値製品に加え、2014年にアルミベースの低コスト型製品を新たに投入した。これはミラーヒーターの搭載が、高級車以外にも広がりつつあるトレンドに対応したもので、2015年以降も好調に推移する見通し。他にも自動車エンジン向け吸気系センサーも北米で売り上げが伸びている。2015年以降も、車載用電装部品事業は堅調に推移するとみている。

――P'Gridなど高付加価値の可変抵抗器や非接触センサーの受注増が続いていますが、生産体制の強化などは計画されていますか。

高橋氏 受注増に伴い現状の生産能力では、将来的に対応できないことが明白になりつつあり、2014年は前年比20%増の設備投資を行ってきたが、2015年はそれ以上に積極的な投資を実施する予定だ。

 具体的には、自動車のコーナーセンサーやサーバ電源向けなどで需要が強まっている小型トリマの生産能力を増強する。十分な生産能力を背景に、新領域への拡販も本格的に進めていく。

 非接触センサーも(大口受注の納品が始まる)2016年までに、福島県の白河コスモス電機に専用製造棟及び製造ラインを設置し、大幅な能力増強を図る方針だ。

主力事業化をめざすワイヤレス事業

――主力事業化をめざし強化されているワイヤレス事業の状況について教えてください。

高橋氏 IoTは今後急速に拡大し、いずれ数十兆円規模の市場となると予測されており、当社の製品であるTWE-LITEシリーズは、小型、低消費電力で電波がよく飛ぶという特長を備えた無線モジュールだ。

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 2014年もさまざまな用途に適したアンテナ形状の製品や電池レス動作を実現するエナジーハーベスト用電源オプションなどを投入した。現状、産業機器向けでの量産出荷が始まっている他、教育機関や個人ユーザーの引き合いも強く市場からの評価は高い。可変抵抗器などと異なる販売チャンネルが求められる中で、これまでに約40社の販売代理店とパートナーシップを構築した。2015年は、こうした販売ネットワークのさらなる強化、活用を進めて一層の売り上げ増を目指し、早期の主力事業化を果たしたいと考えている。

2016年の大幅成長へ万全を期す

――急ピッチで新製品開発や設備増強、拡販を進められています。

高橋氏 組織の効率化や社員の専門性を高め、時代にあった新製品を開発、販売力強化を目指し、2014年6月に管理、営業、生産の3本部制へと再編した。各製品、事業の担当者のノウハウを共有することで新たな価値を生み出しやすくなり、調達など、スピードが要求される部門でも効率が上がりやすくなる。本部間に壁ができないようトップがリーダーシップをもって意思疎通を密にすることで、これまで以上に全社一丸の“ONE TOCOS体制”になったと考えている。

 2015年は、2016年からの本格生産に向けての踊り場になると考えている。先に述べたONE TOCOS体制で、さらに製品開発、販売力強化を加速させ、2014年以上の増収と2016年以降の大幅成長に向けた準備を進めて万全を期す。


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提供:東京コスモス電機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:EE Times Japan 編集部/掲載内容有効期限:2015年2月12日

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