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波形の捕捉/記録/解析機能で究極を追求した高性能オシロテスト/計測(2/2 ページ)

» 2015年03月09日 12時20分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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USB3.1の132ビットシンボルも

 現行モデルのInfiniium 90000 Xシリーズと比べて、新たに追加されたのが160ビットシーケンスの12.5Gビット/秒ハードウェアシリアルトリガ機能である。同社は「現時点では160ビットまで対応できるシリアルパターントリガは業界唯一」と主張する。これによって、PCIe Gen3の130ビットシンボルや、USB3.1の132ビットシンボルを、パターン指定でトリガすることができるようになった。波形メモリとしては最大2Gポイントに対応する容量を搭載している。サンプリングレートが最大80Gサンプル/秒で25msまでの波形を記録することが可能である。競合他社製品に比べると、2〜4倍の波形を記録することができるという。この結果、USB3.0の接続認識を一度に捕捉して確認することが可能となる。

 さらに、MSOモデルは20Gサンプル/秒のデジタルチャネルを搭載している。これによって、DDR4/LPDDR4のトランザクション解析を可能とした。多くの規格に準拠するための解析ソフトウェアを利用した試験も容易に行うことができる。

 Infiniium Vシリーズの参考価格(税別)は、DSOの8GHzモデル「DSOV084A」が1197万3053円より、MSOの8GHzモデル「MSOV084A」とDSAの8GHzモデル「DSAV084A」がそれぞれ1387万2522円より、となっている。

Infiniimode機能搭載の高速プローブなども同時に発表

 キーサイト・テクノロジーは、Infiniimode機能に対応した8〜20GHz高速プローブシステム「N7000Aシリーズ InfiniiMax III+」と、「N7010A アクティブ終端アダプタ」も同時に発表した。

同時に発表した「N7000Aシリーズ InfiniiMax III+」(左)と「N7010A アクティブ終端アダプタ」(右)の外観

 N7000Aシリーズ InfiniiMax III+は、1個のプローブチップを接続するだけで、差動/シングルエンド/コモンモード信号を本体スイッチで切り替えて、容易に測定することが可能となる。製品は8GHz対応の「N7000A」、13GHz対応の「N7001A」、16GHz対応の「N7002A」、および20GHz対応の「N7003A」の4製品を用意した。価格はN7000Aが101万1982円である。

 N7010A アクティブ終端アダプタは、HDMI 2.0やDisplayPort、MIPI M-PHY Gear3/4などの信号をオシロスコープに入力するためのアダプタである。信号に対して極めて低いノイズの終端電圧(調整可能な電圧範囲は−4〜4V)を供給する。価格は63万2489円。

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