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» 2015年04月03日 14時40分 UPDATE

システムLSI:ソシオネクストが4K向けHEVCリアルタイムエンコーダLSIを出荷

ソシオネクストは2015年4月3日、映像圧縮技術「HEVC/H.265」(以下、HEVC)による4K/60p映像リアルタイムビデオエンコーダLSI「MB86M31」のサンプル出荷を開始した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

「世界初の製品出荷」

 ソシオネクストは2015年4月3日、映像圧縮技術「HEVC/H.265」(以下、HEVC)による4K/60p映像リアルタイムビデオエンコーダLSI「MB86M31」のサンプル出荷を開始した。同社ではHEVCによる4K/60p映像リアルタイムビデオエンコーダLSIの製品出荷は「世界初」としている。放送機器や医療機器などの分野に向ける。

 ソシオネクストは、富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI設計開発部門を統合し、2015年3月から事業スタートさせたシステムLSI専業メーカー*)。ビデオエンコーダLSIについては、旧富士通セミコンダクターで展開してきた製品分野となる。

*)関連記事:新会社“ソシオネクスト”発足――富士通とパナのLSI事業統合が完了

 新製品のMB86M31は、富士通研究所との共同開発によるHEVCエンコーダコアを搭載し、「高画質を維持したまま世界最高クラスの高圧縮を実現する」という。

tt150403SOCIO001.jpg 4K/60p映像リアルタイムビデオエンコーダLSI「MB86M31」 (クリックで拡大)

従来比、体積1/20、電力1/50

 HEVCは、国際標準化団体であるITU-TおよびISO/IECで規格化された映像圧縮技術。従来の映像圧縮技術であるMPEG-4、AVC/H.264に対して同等の画質でおよそ2倍の圧縮率で動画のデータサイズを減らすことができ、動画データサイズの大きい4K画質映像の圧縮技術として広く採用される見込みだ。

 ただ、HEVCのリアルタイムエンコードには、多大な処理が必要で、これまでは複数の高性能プロセッサを使った並列処理が必要だった。

 ソシオネクストでは、HEVCエンコーダコアなどにより、リアルタイムエンコード処理を1チップで実現。「従来の処理システムに比べ、体積を1/20、消費電力を1/50とし1000倍の性能比を実現した」(同社)。なお、放送機器用途などで必要とされる「YUV 4:2:2 10bit」サンプリング方式のエンコードにも対応している。

tt150403SOCIO002.jpg 「MB86M31」の評価ボード (クリックで拡大)

 パッケージは、35mm角サイズの、FCBGA-1764を採用。量産は、2015年8月からを予定している。

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