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» 2015年04月23日 16時15分 UPDATE

プロセッサ/マイコン:ルネサス、家電/産機の普及モデルでインバータ制御を実現するFPU搭載低価格マイコン

ルネサス エレクトロニクスは2015年4月、普及価格帯の白モノ家電や産業機器にインバータ制御を搭載できるというマイコン「RX23Tグループ」を発表した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2015年4月23日、新興国向けなど普及価格帯の白モノ家電や産業機器にインバータ制御を搭載できるという新しいマイコン「RX23Tグループ」を発表した。インバータ単駆動に特化した機能構成で価格を抑えた。既にサンプル出荷を開始し、サンプル価格は48ピン、内蔵フラッシュメモリ容量64Kバイト品で198円。量産は2015年8月からを予定し、2016年7月には月産50万個規模での生産を予定している。

価格を抑えながらFPUを内蔵

tt150423Renesas001.jpg 「RX23Tグループ」のイメージ

 冷蔵庫、エアコン、洗濯機、掃除機などの白モノ家電や、汎用インバータ、電動工具、ドローンなどの産業機器、OA機器などブラシレスDCモータを使用する用途では、インバータ制御を搭載することで省エネ化を図ることができる。ただ、インバータ制御は、小数点演算が多く、FPU(浮動小数点演算ユニット)による演算が有効だ。ただ、FPUは高価で、中級機や低価格帯機では、コスト面の制約からFPUが搭載できず、固定小数点演算でソフトウェア開発することが主流になっている。

 こうした状況に対し、ルネサスではコストを抑えて、マイコンにFPUを内蔵。FPUの内蔵に伴って、固定小数点演算時に必須である小数部の桁合わせが不要となり、シンプルなソフトウェア構造にすることができ、コードサイズ/開発期間を30%削減することができる。さらに、インバータ単駆動に機能を最適化することで、コストパフォーマンスを高め「インバータ制御を中級機、普及機に搭載できるようになった」(ルネサス)。

tt150423Renesas002.jpg ルネサスのマイコン製品ラインアップにおける「RX23Tグループ」の位置付け (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 40MHz動作時に166Coremarkを実現する独自CPUコア「RXv2コア」とDSP機能を搭載し、CPUが高速動作しなくてもインバータ制御(センサーレスベクトル制御方式)に対して、リアルタイム性を損なわない演算処理が行える。消費電流は、低消費電力モード(RAMデータ保持あり)時で450nAを実現している。

 電源電圧範囲は、2.7〜5.5Vで、周囲からのノイズ影響を受けにくい5V駆動対応となっている。RX23Tグループは、ピン数で48〜64ピン、内蔵フラッシュメモリ容量64Kバイト〜128Kバイトの範囲で、全12品種ある。

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