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» 2015年06月01日 16時00分 UPDATE

WTP2015 / ワイヤレスジャパン2015:「IoTのラスト100mを狙う」、“切れない無線”に注力するリニア (1/2)

リニアテクノロジーは「ワイヤレスジャパン2015」で、同社の無線センサーネットワーク技術「ダスト・ネットワークス」の採用事例を展示した。マイクロ秒単位で時刻同期を行い、空間と周波数の点で冗長性を持たせたダスト・ネットワークスは、点在するセンサーからのデータを集約する部分である、“IoT(モノのインターネット)のラスト100m”を狙うという。

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

 リニアテクノロジーは「ワイヤレスジャパン2015」(2015年5月27〜29日)で、同社の無線センサーネットワーク技術「ダスト・ネットワークス(Dust Networks)」の採用事例を複数展示した。

 ダスト・ネットワークスの無線技術(SmartMesh)は、IEEE802.15.4準拠の物理層を用い2.4GHz帯を使用するセンサーネットワーク向けの無線技術だ。ブースでは、ディー・クルー・テクノロジーズ、富士アイティ、日置電機、応用地質などが、ダスト・ネットワークスを用いたシステムを紹介した。

 ディー・クルー・テクノロジーズは、Bluetoothビーコンを用いた屋内位置検出技術を展示。見守りシステムに応用するという。複数のビーコン受信機をブース内に設置し、ビーコン発信機を身につけた同社従業員の位置を検知している。ダスト・ネットワークスは、データの収集と親機への集約に使われている。

photophoto 左=ディー・クルー・テクノロジーズの屋内位置検知システムで、ブース内の従業員の位置を検出している様子。右=ブース内に設置されたビーコン受信機(赤枠内)。ここにダスト・ネットワークスのモジュールが搭載されていて、受信した位置データを親機に無線伝送している(クリックで拡大)

 応用地質は災害監視システム「i-SENSOR2」を紹介した。斜面に配置した複数のセンサーをダスト・ネットワークスで接続し、地盤のわずかな変動を遠隔で監視できるというもの。同社の担当者によると、地方自治体で導入が増えているという。

 日置電機と富士アイティは、大規模なソーラーパネルの故障検知システムにダスト・ネットワークスを導入している。ソーラーパネルの各ストリングに電流を測定するユニットを接続し、そこで測定した電流値をデータ収集装置に無線で送信、それをクラウドにアップするシステムだ。

 温湿度センサーを使ったモニタリングサービス「ACALA MOBILE」などを提供するタイムマシーンも、ダスト・ネットワークスを導入した企業の1つだ。輸送トラックの荷台の温湿度モニタリングなどに利用する。荷台に取り付けたセンサーのデータを、運転席の下に設置したゲートウェイに集約し、そこからクラウドにアップする。福岡運輸などで既に採用されているサービスだ。

photophotophoto 左=応用地質の「i-SENSOR2」の概要。中央=ソーラーパネルの故障検知システム。右=タイムマシーンのモニタリングサービスを模式図にしたもの(クリックで拡大)
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