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» 2015年06月12日 09時30分 UPDATE

ビジネスニュース 業界動向:セキュリティはネットワークが保護する時代を迎えるか (1/2)

Nokiaはネットワークベースのセキュリティソリューション「Mobile Guard」を開発した。従来なら、ダウンロードして利用するのが一般的だったマルウェア対策ソフト。「Mobile Guard」はネットワークに焦点をあてることで、OSやデバイスに関係なく利用することを可能にした。

[庄司智昭,EE Times Japan]

 モバイルネットワーク上のリアルタイムトラフィックを解析することで、マルウェアの検出ができる「Mobile Guard」をNokiaが開発した。2015年6月、グローバルのセキュリティ事業の責任者を務めるGiuseppe Targia氏がそのデモを交えて説明を行った。

セキュリティ対策の現状

 「この先、数年でセキュリティが最も重要な要素になる」とTargia氏は述べる。事実、PCからスマートフォンへの攻撃が鮮明になり、Android OSに対しては、マルウェアなどの脅威が年率500%以上で増え続けている。さらに、クラウドの移行など、モバイルネットワークが日々進化していることが、セキュリティの構築を複雑にしている。

Nokiaグローバルのセキュリティ事業の責任者を務めるGiuseppe Targia氏 Nokiaでグローバルのセキュリティ事業の責任者を務めるGiuseppe Targia氏

 ユーザー側の認識はどうなのだろうか。Nokiaが行った調査では、「セキュリティの保護は通信事業者が行うべきだ」と答えたのは75%。「マルウェア対策ソフトを入れているか」という質問に「入れている」と答えたのは14%だった。つまり、ユーザー側のセキュリティリスクに対する危機意識が低く、「対策ソフトをインストールする」行為に対しての障壁が非常に高いことが分かる。

 そこで、Nokiaは「Mobile Guard」を開発した。「Mobile Guard」は、マルウェアの検出、監視、不正行為のリスク低減を行うネットワークベースのセキュリティソリューションだ。通信サービスによるネットワークトラフィックのパターンを高度に分析することで、従来の検知システムよりも詳細なマルウェア検出を短時間で実現する。

 従来のマルウェア対策ソフトはダウンロードして利用するのが一般的だ。しかし、「ダウンロードするひと手間を加えるその方法には、限界が出てきている」とTargia氏は語る。その点、「Mobile Guard」は、マルウェア対策ソフトがインストールされていないスマートフォンやIoTデバイスを保護でき、どのOSでも利用できる。

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