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» 2015年06月30日 10時00分 UPDATE

フリースケール開発者会議(FTF)レポート(2):センサーの値下がりが後押しするIoTの爆発的な広がり (1/2)

「FTF(Freescale Technology Forum) 2015」2回目のリポートでは、いよいよキーノートの内容をお届けする。同社の社長兼CEOのGregg Lowe氏が登壇し、IoT(モノのインターネット)に不可欠なデバイスであるセンサーの動向や、手のひらサイズのボードコンピュータについて語った。

[福田昭,EE Times Japan]

「FTF仕様」の人力三輪車でキーノート会場を送迎

 前回で述べたように、FTFのオープニングセッション(キーノート講演)は会場ホテルから2ブロックほど離れた劇場(ACL:Austin City Limit)で開催される。23日の午前8時、劇場まで歩くためにホテルの正面玄関を出た。するとたくさんの三輪車が出迎えていた。人間が自転車を漕いで人間を運ぶ人力の三輪車である。この「FTF製人力三輪車」(といってもFTFの飾りがついているだけなのだが)を使って(自分を含めて)数多くの来場者が歩かずにキーノート講演会場までを移動できた。

 目的の劇場(ACL)では2階に朝食が用意されているとともに、2階広間の野外コンサートが来場者をもてなしていた。いかにも「お祭りらしい」演出だ。

photophotophoto 左=会場ホテルの正面玄関で隊列を作る「FTF謹製三輪車」。中央=キーノート講演会場のACL二階では、野外コンサートが開かれていた。右=野外コンサート会場が朝食会場を兼ねていた。音楽と朝食の両方を楽しむという趣向だろう。2015年6月23日に撮影(クリックで拡大)

シリコンとソフトウェアの企業へ

 会場に着席すると、ほどなくキーノート講演が始まった。キーノート講演の講演者は、Freescaleの社長兼CEOのGregg Lowe氏である。

photo キーノート講演の会場全景。中央に背景となる三面式スクリーン、左右端に講演スライド(同じもの)を表示するスクリーンを配置した。座席は1階席だけでなく、2階席と3階席まであった(クリックで拡大) 出典:Freescale Semiconductor

 オープニングビデオに続いてFreescaleがどのような企業であるかをLowe氏が説明した。すなわち「シリコンとソフトウェアの企業(Silicon, and Software Company)」である。Freescaleはご存じのようにシリコン(半導体)ベンダーなのだが、ソフトウェアをシリコンと同等の位置に持ってきたところが興味深い。ビジネスが、もはやシリコンだけでは成立しないことの現れとも受け取れる。

 Lowe氏はFreescaleの製品分野を順番に挙げながら、市場シェアで上位を占めている製品を紹介した。市場シェアが高いのは、下記のような製品である。

  1. 電子書籍リーダー用アプリケーションプロセッサで、世界シェアトップ
  2. 自動車インフォテイメント(情報娯楽)端末用アプリケーションプロセッサで、世界シェア第2位
  3. 組み込み用マイクロプロセッサでは世界シェアトップ
  4. 自動車用マイクロコントローラ(マイコン)と自動車用マイクロプロセッサでは世界シェア第2位
  5. 中国市場では自動車用半導体でシェア2位
  6. 自動車向けMEMS製品と自動車向け加速度センサーでは世界シェア1位
photo オープニングキーノートで講演する社長兼CEOのGregg Lowe氏。2015年6月23日に撮影(クリックで拡大)
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