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» 2015年06月30日 13時45分 UPDATE

アナログ ADC/DAC:762kmの通信距離で、毎秒38.4テラビットの高速伝送を可能にしたA-D/D-Aコンバータ

ソシオネクストは、自社製A-Dコンバータ/D-Aコンバータを搭載した光送受信機を用いた通信距離762kmの実証実験で、毎秒38.4テラビットの高速伝送を実現したと発表した。

[竹本達哉,EE Times Japan]

 ソシオネクストは、仏Orangeなどとともに光トランスポートネットワークの実証実験を実施し、ソシオネクスト製A-Dコンバータ(ADC)/D-Aコンバータ(DAC)を搭載した送受信機を用いて、762kmの伝送距離で38.2テラビット/秒という「世界記録」(ソシオネクスト)の伝送速度を達成したと発表した。

 実証実験は、ソシオネクスト、Orangeの他、Coriant、Ekinops、Keopsysなどが参加。仏リヨン〜マルセイユ間の総延長762kmの光ファイバーを用いて、「史上最高のCバンドの伝送容量」(ソシオネクスト)という“24x1Tbps/DP-16QAM、32x1Tbps/DP-32QAM、32x1.2 Tbps/DP-64QAM”の変調方式を、実ネットワーク環境での実証した。過去に実施した32QAM伝送実験よりも2倍以上の距離に相当する通信距離762kmでありながら、64QAM伝送に成功。38.2テラビット/秒の伝送速度を実現した。

28nm CMOSプロセスで1チップに集積したADC/DAC

 ソシオネクストは、実証実験に対し、「カギとなる重要な技術と部品を開発キットとして供給し、パートナー各社による高次変調方式や次世代アルゴリズムの評価や最適化を可能にした」という。

tt150630SOC001.jpg 今回の実証実験のために設計されたソシオネクストのADC/DAC開発キット (クリックで拡大) 出典:ソシオネクスト

 送受信機に搭載されたデバイスは、28nm CMOSプロセス技術を用いてADCとDACを1チップに集積したデバイス。ADC/DACとも最高92Gサンプル/秒を誇り、高い実効分解能と20GHs以上の高いアナログ信号帯域特性により、多重波長や高次変調方式への拡張を可能にした。

 実証実験の成果についてソシオネクストは「将来のネットワークの成長に向けた、拡張性の高い、周波数効率の良い光通信技術の研究開発における重要なマイルストーンとなる」としている。

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