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技術の「染み出し」が武器に、圧倒的な製造力で勝負するアルプス電気電子部品に徹して60年超(4/4 ページ)

» 2015年07月02日 09時30分 公開
[庄司智昭, 村尾麻悠子EE Times Japan]
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レアもの続々「ALPS MUSEUM 未来工房」

 60年超という長い歴史の中で、どんな電子部品が生まれてきたのか。同社の製品開発の歴史を展示する資料館「ALPS MUSEUM 未来工房」では、それを垣間見ることができる。未来工房には、アマチュアラジオ愛好家に人気を博したエアバリコンから、アルプス電気の電子部品を搭載した世界初のカーナビやマウスまで、懐かしい製品の数々が展示されていた。


photophoto 「ALPS MUSEUM 未来工房」の入り口(左)と内部 (クリックで拡大)
photophoto 左=アマチュアラジオ愛好家に人気を博したエアバリコン。エアバリコンを買って、自作のラジオを作った方がたくさんいたそうだ / 右=世界初のナビゲーション「ジャイロゲータ」。現在のカーナビの前身である (クリックで拡大)
photophoto 左=5.25インチフロッピーディスクドライブ。第1号製品はAppleの「AppleII」に採用された / 右=マイクロソフトと共同で開発された、日本初となるマウス。発売当初の値段は1万円だったそう (クリックで拡大)
photophoto 左=日本初のUHF帯対応チューナ。作る前から注文が殺到したそうだ / 右=カセットメカニズム。こういった複雑な機構を作るのは、アルプス電気の得意技である (クリックで拡大)
photophoto 左=数々の磁気ヘッド。これが「しみ出し」の例だ / 右=アルプス電気が「激レア」と語る同社のプリンタ。マイクロドライ方式を採用していて、布などの柔らかい素材にもきれいにプリントできるのが特長だ。現在は販売を中止しているが、熱狂的なファンが多くいて、販売継続を求める声もあったという(クリックで拡大)
photophoto 左=1948年に「片岡電気株式会社」として設立した当時の社屋(東京都大田区雪谷町)と、営業で使用したリヤカー。これに製品を積んで秋葉原まで歩き、営業活動に励んだという / 右=未来工房には、アルプス電気の年表も展示されていた (クリックで拡大)

 未来工房の見学は、アルプス電気のHPから申し込むことができる。本記事で紹介した以外にも、たくさんの電子部品が展示されているので、興味のある方は訪ねてみてはいかがだろうか*)

*)見学には社員のアテンドが必要になる。

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