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» 2015年08月10日 10時30分 UPDATE

評価ツールをセットにしたキットを提供:920MHz無線モジュールで「IoTを手軽に体験」 (1/2)

富士通エレクトロニクスは、富士通のスマートネットワーク技術を搭載した920MHzの特定小電力無線モジュールを開発したと発表した。無線モジュールと評価ツールをセットにした無線センサーネットワーク評価キットを2015年8月末から提供するとしている。

[庄司智昭,EE Times Japan]

IoTを手軽に体験

 富士通エレクトロニクスは2015年8月、富士通のスマートネットワーク技術「FUJITSU Intelligent Society Solution WisReed」(以下、WisReed)を搭載した920MHz特定小電力無線モジュール(以下、WisReed通信モジュール)を開発したと発表した。

 WisReed(ウィズリード)通信モジュールと評価ツールをセットにした無線センサーネットワーク評価キットを2015年8月末から提供するとしている。

 同評価キットによって、農地や生育環境のモニタリング、環境監視、構造物のモニタリングなどIoTを手軽に体験でき、WisReed通信モジュールを追加することで、大規模な無線センサーネットワークを構築することが可能となるという。

スマートネットワーク技術「WisReed」とは

ts0807_fujitsu01.jpg 920メガヘルツ特定小電力無線モジュール外観(WisReed通信モジュール) 出典:富士通エレクトロニクス

 富士通のスマートネットワーク技術であるWisReedは、端末機器同士で自動的にネットワーク網を構築する行うアドホック通信技術を用いている。DFE(Depth-First Forwarding:IETF RFC6971に準拠)により、高いデータ到達率を実現。インフラを構築する必要がないため、導入や運用にかかるコストを削減できる。

 また、独自のアルゴリズムによって、1つのゲートウェイに対する機器の接続可能台数を増した。用途や通信メディアにより異なるが、ゲートウェイ1台で1000ノード以上のアドホックネットワーク網を自律的に形成できるという。また、ネットワークや機器に障害が発生した際の自律的な通信の修復や、有線や無線LANの対応可能といった特長も持つ。

 今回開発されたWisReed通信モジュールは、IEEE802.15.4gに準拠し、920MHz帯で通信を行う。センサー機器に対し、レジスタ操作をしやすいデータインタフェースを提供するミドルウェア「RSIL」(Register Synchronization Interface Library)を搭載したことで、データの送受信や装置の設定が容易に行える。

ts0807_fujitsu03.jpg WisReed通信モジュールのソフトウェア構成図 出典:富士通エレクトロニクス

 なお、WisReed通信モジュールは、九州大学農業経営学研究室が主体となって運営している農匠ナビ1000の「農業生産法人が実証するスマート水田農業モデル」プロジェクトにおいて、農業生産法人4社の計1000農地(330ヘクタール)を対象にした実証実験の水田センサー用の通信モジュールに採用され、現在稼働中であるという。

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