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建造物が再現され、ネットのにぎわいが現実に近畿日本ツーリスト、楽天がCPS体験デモを展示(1/2 ページ)

2015年10月7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2015」の目玉展示の1つであるサイバーフィジカルシステムの体験デモ展示の様子を紹介する。

» 2015年10月06日 17時00分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

CEATEC初出展で注目を集める2社

 2015年10月7日に開幕する「CEATEC JAPAN 2015」(シーテックジャパン/以下、CEATEC 2015、会場=千葉市・幕張メッセ)の注目展示の1つがサイバーフィジカルシステム(CSP)を体験できる特別企画展示ゾーン「NEXTストリート」だ。同ゾーンには、CEATEC初出展となる近畿日本ツーリスト、楽天も参加し、CSPによる次世代型サービスを展示する。

スマートグラスで歴史的建造物を再現する「スマートツーリズム」

 近畿日本ツーリストの展示は、エプソンのスマートグラス「MOVERIO」(モベリオ)を使用した「スマートツーリズム」の体験デモだ。スマートツーリズムは、スマートグラスの拡張現実(AR)機能を使用し、現存しない歴史的建造物を再現し、可視化するもの。「現存しない江戸城を楽しんでもらいたい」(同社)との発想から、開発に着手。2015年1月に実施した皇居/江戸城を巡る観光ツアーに導入した。

近畿日本ツーリストブース。エプソンのスマートグラス「MOVERIO」を使った「スマートツーリズム」を体験できる

 MOVERIOに内蔵されたGPS機能を使い、使用者の位置に合わせた映像をスマートグラスに表示。現存する石垣上に、江戸城の建物が拡張現実として映し出される。また、映像上には「i」のマークも表示され、そのマークを4秒ほど凝視することで、その場所に応じた説明動画が再生される仕組みなども実現している。

スマートグラスに映し出された映像。GPSの位置情報と連動、首を振ることで、映し出される映像の角度も変化する

 「2015年1月のツアーが好評で、各地の名所で導入を望む声があった」とし、現在は、福岡の史跡を巡るツアーで、石垣のみが現存する福岡城跡での観光に、同システムを使用している。

 CEATEC会場では、江戸城、福岡城のツアーで使用しているシステムの他、奈良県の石舞台古墳用のスマートツーリズムシステムを体感できる。

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