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» 2015年10月08日 14時45分 UPDATE

運転者の疲労度合いを見逃さない:着座姿勢センサーで、居眠りなどの状態を検知 (1/2)

太陽誘電は、シートに座った状態でドライバーの異常な動作を検知できる着座姿勢センサーを開発した。アラーム警告などと連動することで居眠り運転などを防止することが可能となる。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

 太陽誘電は、「CEATEC JAPAN 2015」において、車載用の着座姿勢センサーや、Bluetooth SmartやSub-GHz帯の無線通信モジュールを組み合わせて用いることができるLED照明機器向け電源モジュールなどのデモ展示を行った。

 車載用の着座姿勢センサーは、ドライバー用シートに圧電圧力波センサーを複数個取り付けることで、取り付けた位置の体動信号を検知する。複数のセンサー情報から体全体の動きを解析し、ドライバーの状態を把握することができるという。異常な動作を検知する場合にはアラームを発するシステムなどにすれば、より安全でかつ快適な運転を実現することが可能となる。

 展示ブースの体験コーナーに設置されたデモ用シートには、背中部、腰部、脚部の3か所にエアバック付きセンサーが埋め込まれていた。シートベルトにエアバック付きセンサーを埋め込むことで、呼吸のデータも収集することができる。運転中のドライバーの体動信号を収集し、その波形パターンを解析することで、居眠りや体調不良時などの異常動作をシステム側で認識することが可能になるという。

tm_151008taiyoyuden01.jpgtm_151008taiyoyuden02.jpg 左は背中、腰、脚部分にエアバック付きセンサーを3か所に埋め込んだデモ用シート。右は収集した体動信号の各波形パターンを表示したディスプレイ (クリックで拡大)

 エアバック付きセンサーは、エアバック部分とチューブ及びセンサー部分からなり、会場のデモ展示ではエアバック部分をシートに埋め込み、チューブでつながれたセンサー本体部分はシートの外部に設置されていた。センサー本体部分にはBluetooth無線モジュールが内蔵されており、収集したデータはディスプレイ装置の下部に設置したPCに無線通信され、リアルタイムに波形データを表示する。

tm_151008taiyoyuden03.jpgtm_151008taiyoyuden04.jpg Bluetooth無線モジュールが内蔵されセンサー本体部分はシートの外部に設置されていた(左)。内蔵されたBluetooth無線モジュールでPCに無線通信し、波形データをディスプレイ装置に表示した (クリックで拡大)

 「自動車メーカーに開発したシステムを提案しているところで、早ければ4〜5年後にも製品化したい。カメラモジュールを使ったドライバーの居眠り運転防止システムなども紹介されているが、正面からの映像のみで、状況を正しく判断するには十分でない場合もある。体全体の動きを検知するには着座姿勢センサーが有効な手段となる」(説明員)と話す。

 圧電圧力波センサーは、低周波振動に対して高い感度を有することから、設備の異常振動を検出する非破壊検査装置などにも応用することが可能である。

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