次は処方箋の情報から薬をカメラで認識させる。デモでは、処方箋に記載されている薬と、記載されていない薬の2つを認識させ、ディスプレイ上に正しく文字情報が処理されている様子を見せてくれた。人為的なミスを起こさないために、ダブルチェックを行っている従来の調剤に対して、本システムで1人でも正確に調剤を行うことができるという。
Reading-Life Logプロジェクトは今回、薬剤師を補助するシステムのデモを行ったが、最終的な目標は、「目が不自由な方や失読症*)の方にでも指先で読み取った文字を記録し、音声が聞こえるようにしたい」と語る。また、たくさんの外国人が日本に訪れる2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに実現したいとしている。
*)視覚や発声器官に異常がないのに、文字を理解することができない状態
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