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風で揺らめくデジタルサイネージ冷却ファンの監視用風センサーが実現!

KOAは、2015年10月7〜10日に開催された「CEATEC JAPAN 2015」で、同社の風センサーモジュールを展示した。本記事では、デジタルサイネージ向けに行われたデモを紹介する。

» 2015年10月15日 12時00分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]

 KOAは、2015年10月7〜10日に開催された「CEATEC JAPAN 2015」で、同社の風センサーモジュールを展示した。同モジュールは、風の有無を検知できるので、冷却したい部品にしっかりとファンの風があたっているかを確認する用途に適している。

 しかし、同社によると「当初の予定とは想定外ではあるが、デジタルサイネージ用途に興味を持ってもらっている」という。展示では、同モジュールを使用して、風の有無や強さを検知し、照明が点滅するといったデジタルサイネージ向けのデモが行われていた。

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「CEATEC JAPAN 2015」で展示された風センサーモジュールを使用したデモ。うちわで風を送ると、風の有無を検知して照明が点滅していることが分かる。このように、デジタルサイネージ向けに展開が期待されているという。

2つの温度センサーを活用

 風センサーは2つの温度センサーを用いて、風速を算出する。基準となる温度センサーに対して、一方のセンサーは風で熱を奪われると一定の温度上昇を維持するように電流が増加する。このときの電流差分を風速として算出する仕組みになっている。

風センサーモジュールの概要 (クリックで拡大)

 同モジュールは、小型タイプと薄型タイプの2種類を展開。小型タイプの大きさは16×16×7mm、薄型タイプの大きさは17×35×5mmとなっている。電源電圧は5.0±0.25V、無風時の消費電力は0.2W、風速レンジは0〜10m/s、風向の検知は非対応としている。動作温度範囲は、0〜+60℃である。

風センサーモジュール(左=小型タイプ/右=薄型タイプ) (クリックで拡大)

 出力信号は、線形アナログ信号(0〜2V)で処理が容易になっており、「車の排気ガスなどの高性能な製品が求められる用途には向いていないが、風の有無を手軽に確認するには、小型で使いやすいので適している」(同社)と語る。

 なお、同モジュールは、2016年の春〜夏をめどに製品化を予定しているという。

CEATEC JAPAN 2015(CEATEC 2015)

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