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» 2015年10月15日 13時30分 UPDATE

マルチメディアとリアルタイム処理の機能を統合:ヘテロ構成で性能高めた組み込み機器用SoC、TI (1/2)

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、高度なリアルタイム処理とマルチメディア処理の機能を1チップに集積した組み込みシステム向けSoC「Sitara」で最上位ファミリとなる「AM57x」製品を発表した。産業用ロボットやマシンビジョン、医療用画像処理などの用途に向ける。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2015年10月15日、高度なリアルタイム処理とマルチメディア処理の機能を1チップに集積した組み込みシステム向けSoC「Sitara」として最上位ファミリとなる「AM57x」製品を発表した。産業用ロボットやマシンビジョン、医療用画像処理などの用途に向ける。

 AM57x製品ファミリは、演算コアとしてARM Cortex-A15コアとTIのDSPコア「C66x」をそれぞれ最大2個、リアルタイム処理向けにARM Cortex-M4コアを2個、PRU(プログラマブルリアルタイムユニット)コア4個をそれぞれ内蔵した、ヘテロジニアスアーキテクチャのSoC製品である。

 これらのコアに加え、産業用通信向けのインダストリアルコミュニケーションサブシステム(ICSS)や、ギガビットイーサネット、USB 3.0などの高速ペリフェラル群、3Dグラフィックアクセラレータといった機能も統合している。このため、高性能かつ多機能な製品の主要な回路ブロックを1チップで実現することが可能となった。

tm_151015ti01.jpg AM57x製品ファミリの機能ブロック。演算処理部とリアルタイム制御部の回路ブロックイメージ (クリックで拡大) 出典:日本TI
tm_151015ti02.jpg AM57x製品ファミリの機能ブロック。産業用通信向けインダストリアルコミュニケーションサブシステムや、3Dグラフィックアクセラレータなどの機能も統合している (クリックで拡大) 出典:日本TI
tm_151015ti03.jpg AM57x製品ファミリの外観

 AM57x製品ファミリは、ソフトウェアと端子接続の互換性を維持しつつ、内蔵するコア数や動作周波数などによって、5製品を用意した。「AM5726」と「AM5728」は、プロセッサコアとして、動作周波数が最大1.5GHzのARM Cortex-A15コアと最大750MHzのC66xをそれぞれ2組内蔵している。「AM5716」と「AM5718」は、最大1.5GHz動作のARM Cortex-A15コアと最大750MHz動作のC66xをそれぞれ1組搭載した。また、AM5716の品番でCPU及びDSPの動作周波数がいずれも最大500MHzという製品も別モデルで用意している。

 このうち、「AM5728」と「AM5718」は、マルチメディア処理に対応した製品となっている。CPUコアやDSPコアとは別に、最大2個の3Dグラフィックスアクセラレータ「SGX544」と、2Dグラフィックスアクセラレータ「GC320」を集積している。1080p/60fps対応のビデオアクセラレータとマルチディスプレイのサポートにより、高品位のビデオ映像を再生することができる。また、6台以上のカメラで撮影した映像信号を入力することも可能で、全方位の視覚化も1チップで対応可能となる。

tm_151015ti04.jpg AM57x製品ファミリの製品構成 (クリックで拡大) 出典:日本TI
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