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東芝、大分300mmラインをソニーに譲渡イメージセンサー事業から撤退

東芝とソニーは2015年10月28日、東芝の半導体前工程製造拠点である大分工場300mmウエハー生産ラインを、ソニーに譲渡することで合意したと発表した。東芝は、CMOSイメージセンサー事業から撤退する。

» 2015年10月28日 15時31分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 東芝とソニーは2015年10月28日、東芝の半導体前工程製造拠点である大分工場300mmウエハー生産ラインを、ソニーに譲渡することで合意したと発表した。譲渡額は非公表だが、約200億円とみられる。2016年3月期中の譲渡完了を目指すという。

 東芝大分工場300mmウエハーラインは、これまでCMOSイメージセンサーやメモリコントローラICの製造を実施してきた製造拠点。今回の譲渡に伴い、同ラインでの製造に関わる従業員と、CMOSイメージセンサーの設計などに関わる従業員、合わせて約1100人(関係会社従業員含む)についてもソニーグループで雇用する方向で、調整を行っていくという。今回の譲渡により、東芝はCMOSイメージセンサー事業から撤退することになる。

 工場を取得するソニーは、取得後、完全子会社であるソニーセミコンダクタ(以下、SCK)の製造拠点の1つとして運営し、主にCMOSイメージセンサーの製造に使用する予定。また、これまで東芝が同ラインで生産してきた半導体製品については、譲渡完了後も東芝の委託を受ける形で、SCKが生産を行う方向で協議しているという。

白色LED事業からも撤退を発表

 なお、東芝は同日付で、白色LED事業からの撤退などを盛り込んだ半導体事業の構造改革策を発表している。

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