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» 2015年11月02日 10時30分 UPDATE

これが次世代の無線給電技術か:半径5m以内の機器を自動で充電!

米国の新興企業が手掛けるワイヤレス給電技術が注目を集めている。給電デバイスの半径4.5m以内にある、10W以下のモバイル機器ならば、最大12個まで同時に、しかも自動的にワイヤレス給電が可能だという。

[Jessica Lipsky,EE Times]

 ワイヤレス給電技術を手掛ける新興企業のEnergousが、RFレシーバICのサンプリング出荷を開始する。同社が手掛けるワイヤレス給電技術は、デバイスの半径15フィート(4.5m)内にある小型なIoT機器全てに、10W以下の電力を供給できるという。

 このICは、Energousのプラットフォーム「WattUp」の中枢である。WattUpは、2.4〜2.5GHz帯および5.8GHz帯のWi-FiやBluetooth Low Energy(BLE)を介して機器とつながる。BLE通信によって充電が必要な機器を見つけ出し、そこにRF信号を集中させることで、自動的に機器に給電する。最大12個の機器を、同時に充電することが可能だ。

 同ICは、旧バージョンに比べて信頼性が増した他、効率も2倍になったという。さらに、より広範囲で給電できるようになった。同社はEE Timesに対し、「ICのサイズは3×2mmで、旧バージョンよりも多くの部品を搭載している。(給電する機器の)バッテリーは、より小さくて済む」と説明した。

レシーバIC 米国の10セント硬貨と比べた時の、レシーバICのサイズ 出典:Energous

 EnergousのレシーバICは、1ポート当たりの最大受信電力が30dBmにおいて、4つのアンテナをサポートすることができる。4つの独立したポートを採用したことで、スマートフォンやタブレット端末など、より高電力な機器にも給電できるようになったという。

 Energousは、非磁性技術をベースにした無線電力およびワイヤレス充電の技術仕様書の開発を目指し、PMA(Power Matters Association)のワーキンググループの1つに加入している。

 Leabman氏は、「将来のワイヤレス給電技術は、単に共鳴磁気方式あるいは電磁誘導方式によるものではなくなるだろう」と述べた。

 同氏は、「どの技術にも、それぞれの優位性がある」と述べた上で、ノートPCや自動車のワイヤレス給電には、コイルベースのものが適している。われわれは、異なるニーズに合った、さまざまな技術が存在する中で生活している。10W以下の“モバイル機器の世界”では、部屋のどこを歩いていてもワイヤレス給電ができるような技術に、価値があるだろう」と語った。

 Leabman氏によると、Energousは現在、19社と開発についての同意書を交わしているという。その中には、大手メーカーも含まれているようだ。Energousの技術を搭載した製品が最初に市場に投入されるのは、2016年後半から2017年初頭にかけてだと予測している。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

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